内容説明
社交界にデビューしてからわずか十分で、ジーニーは破滅した…。王妃の前に出たジーニーは、彼女を紹介する紳士がおならをして笑いそうになったのだが、なんとか我慢した。それなのに、肩を震わせて笑いをこらえる男性にウインクされせいで、ついに大声で笑ってしまったのだ。宮中でのふるまいに反することをした彼女は、もはや上流階級には受け入れてもらえない。評判を回復する唯一の方法は、今すぐに結婚すること。それも、ちゃんとした男性と。ジーニーは、自分を破滅させた相手が名うての放蕩者と知って―。
著者等紹介
フォレスター,アマンダ[フォレスター,アマンダ] [Forester,Amanda]
臨床心理学の博士号と神学の修士号を持ち、ヒストリカルロマンス小説を書くまでは学究的世界で働いていた
水野綾子[ミズノリョウコ]
明治学院大学卒業。ロマンス小説の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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黒崎ディートリッヒ
8
摂政時代イギリス。デビュタントのユージェニーは、社交界にデビューした日に一人の紳士によって破滅させられる。彼女が紹介した彼が、王妃の前でおならをしたことで笑いをこらえたのと、こらえきれずに大笑いしてしまったせいで・・・・。 ヒストリカル・ロマンス。何このタイトル、何この茶番なストーリーは。と驚きの連続な物語でしたが、フランス諜報部員の陰謀なども絡んでくる、結構入り組んだストーリー構造の物語で読んでて楽しい話 兎に角ユージェニーが本当の意味で破滅しなくて(破滅は被害妄想?)、無事グラントと結ばれて良かった。2015/01/25
mum0031
5
伯爵の孫娘ジーニーと、名うての放蕩者グラント。 社交界デビューの為、女王に謁見したジーニーが失態を犯し、望まぬ結婚がお膳立てされる。 4人の兄弟にもまれて育ったジーニーは、放蕩者の戯れ言には免疫がある。 一夜を共にしながら、泥酔して憶えていない?最低男じゃない? まぁ、助けに駆けつけたから許す。2018/10/27
りり
2
★★★☆☆脇役たちが話を膨らますストーリーは苦手だけど、読みやすくて面白かった。H/Hのロマンスをもっと膨らまして欲しかったな。破滅ってほどでもなく、至って誠実な普通のヒーロー。でも、初めてのベッドインがお粗末でロマンチックじゃないわ。ペネロピもそんな予感2015/02/27