内容説明
アメリカからイギリスにやってきたジリアンは、初めて参加した舞踏会に『黒伯爵』と呼ばれる男が参加していることをいとこから聞く。黒伯爵―前妻を絞め殺し、撃ち殺し、刺し殺したと噂される残忍で冷酷なノーブルは、“官能の帝王”や“アドニス卿”と言えるほどに魅力的だ。妻殺しの噂はあれど、ジリアンは彼にキスしたくてたまらなくなる。噂の主のノーベルは、ずっと社交界を避けていたものの、世継ぎを産んでくれる女性を求めて舞踏会に参加することにした。その催しで、彼はジリアンと出会い―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
17
妻殺しの噂のある伯爵ノーブルとアメリカ育ちのジリアン。舞踏会で知り合い、2日後に婚約、その2日後に幸せ一杯の花嫁と、足を馬に踏まれ、頭は包帯でグルグル巻き、唇を怪我した新郎が誕生する。前妻に深く傷つけられたノーブルと庶子ニックの心の壁を、ジリアン持ち前の超人的なやらかしで溶かして…というより破壊していく。とにかくあり得ない!ジリアンの行動も、ノーブルが雇っている執事、秘書、御者etc…もあり得ない!「これでもか!」てくらい笑わせようとする作者の意図がひしめいている。ただただ大笑いしたい時にピッタリな一冊。2018/08/16
Michelle
12
精神分裂症の人が書いたみたいな話だなあ。なんだか落ち着かない話。作中の各エピソードの終わりが、きっちり書かれないで次の話に飛ぶ。ヒロインのおとぼけが度を越してて好感もてなかった。途中、どう考えてもネタバレしてる一文が唐突にはさまってたように思うんだけど、あれの意味がどうしてもわからん。2024/03/01
ひまわり
7
読んだというか挫折。ヒロインの思考回路おかしいと思うの。結婚後ヒーローに息子(私生児かな?読んでないからわからないけど)がいることを知らされ喜んでるのがちょっと。一日で夫と子供が出来て嬉しいって・・・2015/01/08
mimi_chataro
4
邦訳2冊目の作家です。「パリは恋と魔法の誘惑」でもコメディタッチで進行していましたが今作も笑える会話で吹き出してしまったので、家で読んでいてよかったな~と。ジリアンの「残念な癖」、状況で変わるノーブルのあだ名、個性的な使用人、楽しみどころ満載で楽しく読了。2014/11/10
桜湖
3
読み始めは、あらっ黒伯爵なんて呼ばれてる堅物そうなヒーローと、天然ぶきっちょ突破型なヒロインってなかなか面白いわ〜と思ったけれど、最後までそのままなヒロインになんだか読んでるこっちまで疲れてしまった、、、でもアラビア産のオイルって興味あるわぁ 笑2015/02/05