内容説明
伯爵家の息子キットは、久しぶりにロンドンの屋敷に戻ってきた。理由は、双子の兄のイヴリンが面倒に巻きこまれているという胸騒ぎがしたからだ。案の定、屋敷に兄の姿はなく、母親からは十日も帰ってきていないと知らされる。明日、兄は求婚相手であるクレシーの家で開かれる晩餐会に出席しなければならないことも聞かされ、もしイヴリンが時間までに戻らなければ、彼に成り済まして晩餐会に行くと約束させられてしまう。一日だけ兄のふりをしてクレシーの相手をすればいいと思っていたけれども、次第に泥沼にはまりこんで…。
著者等紹介
ヘイヤー,ジョージェット[ヘイヤー,ジョージェット] [Heyer,Georgette]
1902年‐1974年。1921年に最初の作品を発表し、50冊以上の著書を持つ
出水純[デミズジュン]
子育てが一段落したのを機に、学生時代からの20年来の夢だった翻訳家への道を歩み出す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みみずく
26
19世紀が舞台のロマンチックコメディ。訳あって双子の弟が兄のふりをしているこのねじれた状態をどう解消するのか、兄イヴリンはどこでどうしているのか?主役のキットはなかなか素敵だったけれどヒロインがもう少し魅力的に描かれても良かったのでは…。この入れ替わりを発案した双子の母の軽々しい言動には随分と振り回されたが、この小説の華やかさは彼女によるところが大きい。一方スパイシーな部分は、厳格な男爵未亡人のいじわるな言動(でもどこかチャーミング)。双子の母の崇拝者サー・ボナミーの人の良さもアクセントとなっていた。2015/03/26
ごへいもち
16
冗長2018/03/07
sin
7
作家買い。前半、双子の軽率で浅はかな母親の言動にイライラし何度も読むのをやめようかと思った。ロマンス色もあまり強くなく、内容もいまいち。今回はう~ん・・・。2014/05/08
uni
6
独特だけど不思議と魅力のあるキャラクター達が繰り広げるヘイヤーらしいホームコメディ。面白かったけど、ハナサイド警視シリーズくらいロマンス度が低い気がする。ヘイヤーは大好きだけど、自分の好みとしてはちょっと消化不良かな〜。でもキット母とボナミーには楽しませてもらいました。2014/04/23
うにすけ
4
キャラクターたちの会話が楽しい。母親がけっこうしゃべりまくるのできつかったけど、中盤あたりからとても面白く読めました。あまあまではないんだけど雰囲気がとても良いのでやめられないんですよね。2014/05/26
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