内容説明
貧窮した良家の子女がとれる道は、結婚か、職を見つけるかだけ。結婚相手を見つけられなかったマーサは、家庭教師の職を得る。屋敷の主人は、優雅ではあるものの横柄な男で…。
著者等紹介
ホルト,ヴィクトリア[ホルト,ヴィクトリア] [Holt,Victoria]
イギリス人。いくつものペンネームを使い多くの作品を発表し、一億冊以上を売りあげた
出水純[デミズジュン]
子育てが一段落したのを機に、学生時代からの20年来の夢だった翻訳家への道を歩み出す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
veri
7
初めは少し読みにくく、個性溢れる主人公や登場人物を把握するのに時間がかかりました。けれど蓋を開けてみるとラブラブかい!とニヤけました笑 邸に潜む暗い影、謎に引きつけられていくヒロインは段々と邸から逃れられなくなります。一人称で淡々と進んでいくので劇的な展開ではありませんが、読み終えた後にもう一回読もうかなと感じさせます。また、以前読んだ"愛の輪舞"か⁉︎と思わせる描写があって楽しめました(^_^)2014/07/19
cikorin06
6
主人公の行き遅れの家庭教師は愛情深く聡明で良妻賢母型なのに、男性の方は傍若無人で愛情が無い人だったけど、それには理由があり、そこが明らかになると人間だし仕方ない部分もある。良き隣人に注意せよですね。ロマンスよりミステリー作品として面白かった。2019/06/04
キッチンタイマー
5
訳者あとがきには20世紀後半に活躍したゴシックの女王が1960年に発表したとか。いや、そうかもしれませんが。重々しいなあ。そう思うと生真面目に過ぎるヒロインの仕事ぶりやヒーローのわかりにくい態度も納得。でもヒロインの心の中の毒舌が気になって。イギリス人なんてこんなものかなあ。2014/01/11
まめもち
2
家庭教師になったお屋敷の主人と結婚する話。前半はひたすら家庭教師の仕事と屋敷の人達の描写が続く。亡くなった前妻の話がよく出てくるから幽霊モノか?と思ったが違う。サスペンス要素はホントにラストのみ。2人が結婚に向かうのもやや唐突。締めくくりが素敵だったから救われたかな。2016/04/10
kazunorie
2
う~ん、なんだろう。微妙な感触。 まず、文章が一人称で硬かった。それがまた、ゴシックホラーな感じがして、ちょっとわくわくしちゃったけど、ハンサムな男性陣達の感想がないので、ヒロインと同じく「この男、どうしたいんだ‼」と思える箇所が多々ありました。最後はハッピーエンドなんだけど、なんだか腑に落ちなくて、読み終わっても首かしげる感じが…。…スッキリしない、すわりが悪い。複雑だわ。2013/11/16
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