内容説明
卑劣な継父から貞操を狙われているブリアンナは、公爵である幼なじみのスティーブンに助けてもらおうとしたが、何度手紙を送っても彼からの返事はない。このままでは、人里離れた狩猟小屋に連れていかれてしまう。そこにいるのは継父に忠実な使用人だけで、ブリアンナに味方してくれる者はいないのだ。困り果てた彼女は、公爵が出席する仮面舞踏会に潜りこむこにした。しかし、久しぶりに再会したのはスティーブンではなく、兄の振りをする双子の弟のエドモンドだった。彼はブリアンナを助けるつもりはないと言い…。
著者等紹介
ロジャーズ,ローズマリー[ロジャーズ,ローズマリー] [Rogers,Rosemary]
コネチカット在住。ヒストリカルロマンス作家。一作目は十二ヵ国語で翻訳され、世界的なベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
16
ロシアとイギリスの風景が展開し、政治的陰謀といったサスペンス部分もなかなかよく書きこまれているロマンスです。政治毒に侵されている典型男と言うか、女性を「一時的欲望のはけ口」として扱っている(それが許された時代…やだねえ)男子が主人公です。ま、「うっ幼馴染がこんなに美人になってる!」と気づいてハイ、おしまい!なんですけどね。ずいぶんあがいたな、このおバカさん。守る家族もなく、運命に翻弄される華奢な美女の後半の毅然とした態度にはニンマリ。ま、このぐらいひざまずかせないと。上々上々。2016/11/29
アカツキ
14
ヒロインは卑劣な継父から逃れるために幼馴染の公爵に頼ろうとするが無視され、公爵が出席するという仮面舞踏会に潜り込む。しかしそこにいたのは公爵の双子の弟であるヒーローで…。お人好しの双子兄公爵の命を守るためにロシアから帰国したヒーローと、ヒーロー兄弟を見分けられる幼馴染のヒロイン。傲慢なダークヒーローがヒロインに手を出すのはわかるし、独占欲を発揮するところは好みだけれど、ヒロインをロシアまで引っ張っておきながら結婚せず永遠に愛人にするつもりって…。ヒロインにベタ惚れとわかっているから鼻で笑えるけどヒドい。2020/06/14
アン
11
傲慢ヒーローでした。独占欲強いのに結婚しない、けど側には置きたいとのたまうヒーロー。安全の為に兄の元にヒロインを預けも、兄に嫉妬し結局連れて行き危険にさらしたり勝手でした。でも優しくて誠実な兄スティーブンより、傲慢な弟エドモンドに惹かれるんですよね。イギリスとロシアに渡っての話でしたが後半少し飽きてしまいした。ちょっと影の薄かったスティーブン、気になる存在なんですけど。彼がヒーローの話が読みたいなって思いました。2015/06/13
すもも
7
★★★★★ 傲慢なヒーローと美しい幼馴染ヒロインの話。ヒーロー、大丈夫なのかと思うほど卑劣手段を使います。ロシア皇帝の相談役で仕事はできる男でした。この作者のヒーロー癖になるかも。2014/06/19
veri
7
傲慢ヒーローと愛情深いヒロインの王道ロマンス。でも、ヒロインの置かれた状況が普通のロマンスよりもやや過酷というか悲惨さが切羽詰まっていたかも。ヒーローの言動にはニヤニヤが止まらない部分も多く、楽しめました^ ^2013/10/19
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