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内容説明
「私を、好きか」「もちろん」死臭の漂う戦の跡地で、死の淵にある青年・ロイディアは突然現れた少女の問いに即答し契約を結んだ。永遠を生きる少女・リルリットと交わした契約は、不老不死を得る代わりに彼女の「痛苦」を引き受けるというもの。戦場を離れ、旅を続けていたある日のこと、リルリットがモネという街に行こうと言い出した。そこでの穏やかな暮らしの果てに待ち受けていたある事件がロイディアへ残酷な事実を突きつけることになる!?―。
著者等紹介
明日香々一[アスカコウイチ]
『リルリットノーツ』が第十五回ファンタジア長編小説大賞で最終選考に残り、同作にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラ王面
4
不死と引き替えにリルリーの痛みを引き受け「永遠の愛」を誓った少年ロイ。リルリーと愛をはぐくむ穏やかな日常と平凡な日々が、ある事件を境に急展開し、そこから辿り着く誓約の本当の意味、という趣向。一人称で描かれるロイの葛藤、愛の深さといった細やかな感情の描写に胸を打たれる。着地点も見事。 一方、物語の裏で背景化して成立している世界観は複雑かつ巨大であり、後半にいくにしたがって「今、これ何の話してんだっけ」と思う箇所がしばしば。ちょっと説明不足かも? ともあれ良作。2巻が出たら間違いなく買います。2013/04/26
1_k
3
ひどく古くさいファンタジー。今時こんな作品が文庫で出るとは、良くも悪くも信じ難い。地味で見栄えがしないし、説明が足りず分かりにくいし、話の展開もまだるっこしくて盛り上がらないし、と感じたところで気が付く、昔のファンタジーってみんなこんな感じだったわ。スレイヤーズとかの今のラノベの先祖的な作品は例外として。ラノベがここ二十年ぐらいで、派手で外連味があり、わかりやすく、展開が早く、読者を飽きさせない、そんな方向にひたすら進化してきたので、古いタイプの作品を見ると違いが顕著にわかるわけだ。2013/05/13
nyapoona
2
ライトファンタジーかと思いきや、意外とダークな話だった。不老不死の力を手に入れた英雄の思考がどんどん人間でなくなっていくところがすごく黒い。2014/01/08
雪璃
2
ちょっと古くさい感じの王道ファンタジー。個人的には好きな部類。なのに、あまり印象に残ってない。文章は読みやすかったです。2013/05/11
なぷ
1
主人公の意外と人間やめてる感が強くてよかった。続きでないの残念ですね。とりあえず編集部を呪っておきましょうか。2014/08/10
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