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内容説明
八尋はなじみのバーで「女王陛下」と呼ばれる程の美貌の持ち主だ。引く手あまたの八尋だが、今は海野という「しもべ」と付き合っている。海野はしもべというよりは王様のように堂々としたいい男で、なにより八尋の扱いを心得ていた。自由と巧いセックス。ドライな関係に満足していた八尋だが、ある日海野に「一緒に暮らしたい」と切り出され―…。束縛を厭う女王の恋の行方は…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅーま
28
格好良くてお金持ちで気遣いができる大人な海野と過去のトラウマから「愛」というものを信じられずに奔放な女王様を演じる美貌の青年八尋のもどかしくて切なくて優しくて甘い恋。とりあえず海野みたいな王子様が迎えに来てくれた八尋は幸せ者。というかこんなに苦労した八尋にはこれくらいの幸せが訪れてもいいと心から祝福できる。辛いこと苦しいことがあって、弱くて脆い自分を偽って暮らす八尋。影で見守り支える騎士たちの友情にも胸が熱くなりました。八尋が幸せになれてよかった。なんだかすごく地に足の着いたシンデレラストーリーでした。2012/06/25
ミル婆
13
親の無神経な言動に傷つき、好かれていないと思い込んで捻くれて素直になれない思春期の悪循環。初めて好きと言われて肯定されて男に靡く。この男がダメ男かどうかで恋愛観が変わるかもなと思った。でも、攻め様にひたすら愛されて癒されてると、ガラスの十代は払拭して本当の傲慢女王様になちゃいそうだ。甘やかされてるのを見たいからBL読みなんだけど。ツンデレコメディかと思ったら意外と抉ってくる話だった。2012/01/16
てれびめろん
12
女王陛下かわいい。久々に受が可愛いと思った。家族のこととか海野の思いとか消化不良な部分はあるけど、その分受のダメっぷりとトラウマっぷりが十分に書かれてる。欲を言えば海野視点でもっと読みたい。顔にかけるのBL小説ではめずらしいけど悪くなかった、わたしは萌えた。なんで少ないんでしょうね編集ストップかしら?今回テーマが顔に重きがあったからOKだったのかなー?と変に勘ぐってしまう。あと、受も堅実に働いてたりカード破産したり、攻もバカみたいにお金持ちってんじゃなくて普通に地に足が付いてて良かった。2012/02/21
メグ
12
寂しい家庭環境と最低な初めての恋人のせいで女王のように振る舞う鎧を身に付けなければ自分を守っていけない八尋。それがお酒が入ると子どもっぽくてネガティブな素顔が現れて、そのギャップが危うい魅力になってます。友達二人は純粋にこういう八尋を心配して守ってあげているわけですが、事情を知らない海野はどう思ってたんでしょうね。本編では攻め視点がなかったので海野の気持ちが分かりにくかったです。女王の仮面の剥がれた八尋はMっ子丸出しで御し方をマスターした海野に翻弄されて可愛い子猫みたいでした♪ 2012/01/07
りんご☆
11
読了2017/01/15