プリズムロマンス 貴族の恋は禁断の香り

マーチ，アヴァ【著】〈Ｍａｒｃｈ，Ａｖａ〉/美島 幸【訳】

オークラ出版（2011/06発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 289p／高さ 15cm
• 商品コード 9784775516997
• NDC分類 933
• Cコード C0193

内容説明

侯爵家の次男同士であるオリヴァーとヴィンセントは、寄宿学校時代からの親友だ。何をさせても優秀なヴィンセントと違って落ちこぼれのオリヴァーは、ずっと友人に思いを寄せてきた。ある日、ヴィンセントが同性愛者だと知り、彼との一夜に焦がれたオリヴァーは男娼をよそおうことに決めた。そして、友人を待つために入った娼館の一室で、鞭や玩具が用意されるのを目にしてしまい…。

著者等紹介

マーチ，アヴァ［マーチ，アヴァ］［Ｍａｒｃｈ，Ａｖａ］
エロティックロマンス作家

美島幸［ミシマミユキ］
東洋大学国文学科卒。新聞社勤務で記事翻訳をしながら文芸翻訳に従事（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[わにこ]

面白い！ 受けが正体を隠す為にヒゲ生やしたり、攻めに胸毛があったりｗ日本のBLじゃこうはならないな、という展開や表現が新鮮で良い。挿絵が無いのも、かえって想像（妄想）がかき立てられるという感じだったし、本来2冊だったのを1冊にして文字もギッシリなので、800円は全然高くないと思う。あちらでは続きがあるようなので、ぜひ出版して欲しいです。（もしかしてリバった？） このレーベルが長く続くと良いなぁ～。

2011/06/11

[kai]

表題作は独特の展開のリズムに戸惑って乗り切れなかったんだけど、続編ではヴィンセントの弱さに惹かれて一気読み。こういう、真っ当でちょっと狡い攻が悩む話は大好きです。ヴィンセントの父親に認められたい願望と、受のオリヴァーの男としての矜持が衝突を生み出す展開は、男同士ならではの苦悩がくっきり現れていて燃え萌え。終盤のエロも双方の愛情が伝わってきて良かったです。ヴィンセント可愛いよヴィンセント。それと、キャラクターのちょっとした仕草に、嗚呼外人だなあと思ったり(笑)。海外BLもいいものですね。

2011/10/07

[リリー]

再読。改めて読むと濡れ場が結構多いですね〜でも興味深いです。ファザーコンプレックスをこじらせたゆえの同性愛+SM指向、けれども内心ホモフォビアな部分もあって…という攻も理解しやすかったです。頂けないのがタイトルと表紙絵。なんでこんなんにしたかなー⁉︎もったいないと思うのですが。

2016/02/05

[リリー]

題名からしてハーレクインの風を感じますo(｀ω´ )o1820年代の英国貴族2人が主人公の海外BL。寄宿舎で同級生だった2人だが、顔良し頭良し家柄良しとミスター・パーフェクトなヴィンセントと違い、特に才能もなく貧乏貴族出身のオリヴァーは、密かにヴィンセントに恋していた。だがヴィンセントが男娼の館へ通っていることを知ったオリヴァーは、ある計画を思いつき…。海外BLでこんなに濡場が多いのは初めて！SM描写が堂に入ってるあたりさすがですが、それ以外は既読の海外BLで1番日本のBLに近いものを感じました。

2015/07/30

[うにすけ]

海外物か～と挑戦。表紙が格好いいけどちょっとイメージが違うかな。思ったよりもロマンスしてました。ＳＭパートは短めかなぁ。後半の展開は時代的に仕方が無いと思うけど、思ったよりもヴィンセントがヘタレだなと…。反対にオリヴァーがしっかりと意思を持っているので、ハラハラどきどきしてしまいました。他のも読んでみたい。

2015/09/09