内容説明
海賊だった祖父が残した宝の地図を発見したジョゼフィンだが、地図は半分に切られていて、その片割れを持つのは燐家に住む家族の敵、祖父の海賊仲間だった男の孫であるウエストマン伯爵だと確信する。残りの地図を手に入れるために、ジョゼフィンは伯爵のタウンハウスに忍びこむ。しかし、彼に見つかり、とっさに「愛人になるために来た」と言ってしまう。伯爵に気づかれずに地図を手に入れるには、いい手だと考えたのだ。独身主義の彼女は、相手が家族の敵である伯爵なら、ふたりのあいだに間違いが起きても結婚する必要はないだろうと考えて…。
著者等紹介
ガレン,シャーナ[ガレン,シャーナ][Galen,Shana]
公立学校の元教師で、現在はテキサス州ヒューストンに住み、フルタイムで作家活動をしている
芦原夕貴[アシハラユキ]
東京生まれ。早稲田大学法学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばん
7
放蕩ヒーローは好きだけど、これのヒーローの過去のエピソードにはドン引きしてしまいロマンス面であまり楽しめなかったのが残念。現在のヒーローは改心して家族の為にお金をどうにかやりくりするような真面目なヒーローで良かったんだけどね。ダメダメな家族なのに。ヒロインは何をしでかすか予想がつかないところが面白くて割りと好き。2016/08/11
たまきら
2
シリーズものの第2弾です。海賊だったおじいちゃんの財宝を探すやんちゃなヒロインが魅力的。やはり祖父が同じ海賊仲間だったことから、彼女にふりまわされる伯爵もかわいらしいです。あっという間に読める、楽しい小説です。2014/06/09
沙月
2
前作を読んで嫌な気分になったため次はやめとこうと思っていたのに、うっかり買ってしまったので読んでみた。威勢はいいけど空威張りに見え、芝居じみて真実味が感じられなくなってしまっている言動が浅はかで馬鹿っぽく、子供が意地張って背伸びしているだけに見えるヒロインには共感がもてず、どうしても物語りに入れなかった。だって、自分を優先してくれないと地団太踏んで癇癪起こすんだもん、ガキだよ。ヒロインが駄目でもヒーローがよければどうにかなるんだが、結構ロクデナシな過去背景を持ちながらも読後にまで残るほどの存在感はない。2011/04/27
まみ子
1
一気読み。後には残らないけど、その時は楽しめる。2012/01/21
ネフェルティア
1
ジョセフィンは海賊だった祖父を誇りに思い、生涯結婚せずに自由に生きることを願うお転婆な少女で、ウエストマン伯爵スティーヴンと財宝を探すのが面白かった。ジョセフィンの部屋が散らかっていて、それに唖然とするスティーヴンが笑えた。ジョセフィンがスティーヴンを自分の愛人にしたくて必死に誘惑してみるものの、放蕩者の過去を持つスティーヴンはどんな手にも乗らなくて、彼女がイライラするのが面白かった。過去の経験から、自分の心を抑制出来るスティーヴンは大人だし、ありのままのジョセフィンを愛して受け止める男性なのが良かった。2011/06/22