内容説明
エリーの人生は苦難の連続だった。突然、胸に奇妙なあざが現れたり、数年前に出ていった継父から家や牧場は彼のものだと主張されたのだ。家にとどまるならベッドの相手になれ。そう迫られたエリーは、数ドルの金と古びた車だけで、行く当てもなく逃げ出さねばならなくなった。エリーが現実逃避に求めたのは、何度も読み返したロマンス小説だ。ハイランドの物語を読めば、いまだけは苦境を忘れられる。こんなとき、自分だけのハイランダーがいれば、どんなにすてきだろう。エリーがそう思った次の瞬間、緑色の光に包まれて意識を失ってしまう。そして、目覚めたあとに出会ったのは、まさに理想のハイランダーそのものの男性で―。
著者等紹介
草鹿佐恵子[クサカサエコ]
1960年京都市生まれ。大阪大学人間科学部卒業。システムエンジニアや教育関係の仕事を経て現在は翻訳に専念。大阪府島本町在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mum0031
2
獣医師の卵のエリーと、妖精の子孫のケイデン。 母が亡くなり、家も継父に奪われ絶望の中、ロマンス小説の中のハイランダーに思いを寄せる。 軽率な、妖精王ポールの正しい?行いで、突然魔力が宿り13世紀へタイムトラベルしてしまう。 動物の、言葉が理解出来る 変人と思われながらも、真実の愛を求め手に入れる。 エリーは、自分の欲しい物が分かっている。ケイデンは、一度つまずき臆病になっていて素直になれない。 まぁ、ドキドキや煌めきもなく、普通?恋愛物としては、安易かな?2018/08/13
kokorika
1
現代で獣医学を学ぶエリーと13世紀のスコットランドの次期領主のケイデン。 エリーは自分の時代で困難な事にあい、彼女の願いを妖精が叶えケイデンの元へ。お互い惹かれあっているが、ケイデンは以前の婚約者の仕打ちで、結婚はしないと思っている。頑固な二人は中々直雄になれず、もどかしいが、周りのグッジョブで幸せを掴む。エリーが動物たちと話す場面は楽しかった。2024/01/31
のんたん
0
ヒロインが真実の愛を手に入れるだろうと分かっていながら、ヒーローの不幸体質(幸せから逃れようとしているかのよう)にやきもきした。『時を超えた恋人』の登場人物たちに再会できて、よかった。2014/07/21
nayui
0
★★☆☆☆2011/03/05
kokorika
0
動物と話ができるヒロインと苦労性の長男ヒーロー、前作より読みやすくなかなか面白かったです。2012/04/26