内容説明
男爵家に生まれたグウィネスだが、両親の死後、叔父の家族が城に移り住んだことによって、使用人同然に扱われるようになった。そのうえ、日照りを止めてもらうためにと、森に住む魔術師のもとへ花嫁として差し出されることに。いけにえとして魔術師との結婚を選ぶか、それとも―死を選ぶかを迫られたのだ。しかし、魔術師と呼ばれるアリクの正体は高名な騎士である伯爵だった。いままでにたくさんの死を見つめつづけてきた彼は、グウィネスの死を見るのがいやで結婚を承諾する。けれど、グウィネスに自分の正体を明かそうとはせず…。
著者等紹介
ブラッドリー,シェリー[ブラッドリー,シェリー][Bradley,Shelley]
カリフォルニアに生まれ、ダラス郊外在住。アメリカロマンス作家協会のゴールデンハート賞など、種々のコンテストでの受賞歴やノミネート歴がある
芦原夕貴[アシハラユキ]
東京生まれ。早稲田大学法学部卒。金融機関に勤めたのち、翻訳の仕事に従事。実務翻訳をサンフレア・アカデミーで、出版翻訳をトランネット、フェロー・アカデミー、ユニカレッジで学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
14
歴史的背景をまた楽しみながら読みました。今度は続きも読んでみようかな。2016/10/24
rokoroko
9
断捨離の為再読。歴史を知らないと楽しめないかもしれない2017/08/03
ネフェルティア
3
ヒーローのアリクは口下手だけど誠実だし、その性格ゆえに、過去に起きた出来事に対して強く責任を感じてるのはよくわかった。でもヒロインのグウィネスが気が強いというより、短気な口の悪いそこらへんにいるお姉ちゃんみたいで、男爵令嬢という感じがしない。それにいいお城に住んで女主人になりたいと常にそればっか考えているのに辟易した。物語自体は悪くない話だけど、グウィネスが好きになれなくて、いまいちな読後感。2011/03/26
やまだ
2
ヒーローが悲劇のヒロインのような話だった(笑)ヒロインはことあるごとにヒーローへの愛<城の女主人のような言動を繰り返し(事実いい暮らししたいから戦ってきてよと言い放つ始末…)、自分自身はそんなに愛されてないのかと傷つくヒーローの言葉には、私はそんな事思ってないのに!なんで私の気持ち分かってくれないのという描写が400頁前半まで続くのでなんだかもやもやが続いちゃいました(;´∀`)悪役で高飛車な登場人物がスピンオフでヒロインになったという感じで読んだら多分納得できるだろうなと自分を納得させました(笑)2011/07/23
たまきら
1
歴史的な背景が面白い。歴史好きで結果を知っている人には、ヒーローの土壇場シーンにはハラハラさせられるはず。個人的にはもう少しそんなシーンが多い方が好みですが、ロマンス小説としてもとっても素敵だと思います。この時代の勉強をしたくなりました。2014/05/26