内容説明
「言語を学ぶ」行為の大切さ、切なさ、面白さが鮮やかに浮かび上がる。世界8言語に翻訳されている教養の書、待望の日本語訳。
目次
第1部 発問―枢機卿の迷路に迷い込む
第2部 接近―超多言語習得者たちを追いかける
第3部 発見―脳はささやく
第4部 発展―多言語使用社会に暮らす
第5部 帰結―フランダースの超多言語習得者に出会う
著者等紹介
エラード,マイケル[エラード,マイケル] [Erard,Michael]
作家、言語学者、コンサルタント。自身は「多言語習得者ではない」と主張している。彼の考えによると、「自分は少しだけ言語面で有利な単一言語使用者である」らしい。米国英語の母語話者であるが、南アメリカやアジアに在住していたことがあるので、スペイン語と標準中国語を(本人いわく)少々学んでいる。しかし、「これらの言語で何か話してくれ」とは、絶対に要求しないで欲しいとのことだ。テキサス大学オースティン校から言語学で修士号、修辞学で博士号を取得
竹内理[タケウチオサム]
関西大学外国語学部教授・英語教育学者。もちろん彼も多言語習得者ではない。関西弁日本語の母語話者であるが、フルブライト奨学金をもらい米国で学んだので、英語が少々使える。しかし街で偶然出会って「英語で何か話してくれ」といわれても、見世物ではないので話さないと思う(ただし、講演などに招かれると饒舌かも)。神戸市外国語大学大学院と米国モントレー大学院から修士号(英語学と英語教育学)を、そして兵庫教育大学から教育学で博士号を取得。2003年には、日本国内にいながら高いレベルでの外国語習得に成功した人たちを研究した『より良い外国語学習法を求めて―外国語学習成功者の研究』(松柏社)を出版し、大学英語教育学会学術賞(2004)を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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