出版社内容情報
法然(浄土宗)・親鸞(浄土真宗)・一遍(時宗)と阿弥陀仏を信仰する浄土教、中でも一遍は
生涯を通して遊行の人となり、煩悩の海を溺れるように生きている人々を救うために全国を渡り歩いた。
絶えず念仏を称え、歩き、あるいは踊ることで生涯を終えた彼は、この忍土でなにを見たのだろう?
その足跡を二人の大学教員が辿り、時宗の真髄に迫る!!
上田 薫[ウエダカオル]
佐藤 洋二郎[サトウヨウジロウ]
内容説明
踊り念仏の目的は何か?紙切れでしかない念仏札。それを配る一遍の、死に至るまで続けられた厳しい一所不住の半生。この二者の間にこそ私たちの社会が見失ってしまったものを取り戻す鍵がある。一遍が還俗後に、再び阿弥陀仏に導かれた理由は何だったのか?踊り念仏の布教効果は即座に表れた。大井太郎という武士の屋敷で三日三晩踊り明かし、数百人が加わって屋敷の縁側を踏み抜いた後の光景が『聖絵』に描かれている。踊り念仏の熱狂は想像を遙かに超えていた。上人の足跡を辿りながら、真の姿に迫る共作!
目次
宝厳寺
大宰府天満宮
筑豊清水寺
肥前清水寺
善光寺
窪寺
岩屋寺
四天王寺
高野山
熊野本宮〔ほか〕
著者等紹介
上田薫[ウエダカオル]
日本大学藝術学部教授。1964年埼玉県生まれ
佐藤洋二郎[サトウヨウジロウ]
作家・日本大学藝術学部教授。1949年福岡県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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