内容説明
子どもの本の先進国イギリス、そのあとを追ってきたアメリカにおいて、児童文学という分野が確立した19世紀から現代にいたる名作の内容・登場人物を、現代的視点で検証・解説した画期的な事典。児童文学が人びとの生き方におよぼす枠組みを解明。作家たちが読者に訴える内容・意図を簡明に解説。作品の登場人物たちが読者にあたえる感銘の度合いを明示。児童文学が人間社会の成立にどのように関わってきたか、その要因を解明。
目次
『クリスマス・キャロル』(一八四三年)チャールズ・ディケンズ
『黄金の川の王さま』(一八五一年)ジョン・ラスキン
『アンクル・トムの小屋』(一八五二年)ハリエット・B・ストウ
『トム・ブラウンの学校生活』(一八五七年)トマス・ヒューズ
『さんご島の三少年』(一八五八年)ロバート・M・バランタイン
『水の子―陸の子のためのおとぎばなし』(一八六三年)チャールズ・キングズリー
『不思議の国のアリス』(一八六五年)ルイス・キャロル
『若草物語』(一八六八年)ルイザ・M・オルコット
『北風のうしろの国』(一八七一年)ジョージ・マクドナルド
『鏡の国のアリス』(一八七二年)ルイス・キャロル〔ほか〕
著者等紹介
定松正[サダマツタダシ]
1937年、佐賀県生まれ。共立女子大学名誉教授。英米児童文学、英国文化専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。