内容説明
巨人伝説、アーサー王伝説、魔女伝説、異類婚伝説、ロビン・フッド伝説…具体的にこれらの伝説を紹介しながらそれが育まれた自然、風土、さらに歴史、宗教とのかかわりあいをわかりやすく解説。
目次
第1章 巨人伝説(サーン・アバスの巨人;エイヴォン峡谷の巨人;カーン・ガルヴァの巨人;セント・マイケルズ・マウントの巨人)
第2章 アーサー王伝説(リオネスとトリストラム;リオネスとマーリン;カーマーゼンとマーリン;オールダリー・エッジと眠れる戦士たち;グラストンベリーのアーサー王とグウィネヴィア)
第3章 魔女伝説(ウーキーの魔女;ロールライト・ストーンズの魔女;キャッスル・ヒルの魔女;オークニーの魔女)
第4章 異類婚伝説(オークニーのあざらし女房;ゼノアの人魚;ヴァン・ヴァッハ湖の妖精)
第5章 伝承童謡とバラッド(コルチェスター「コールの王様」;バンベリー「バンベリー・クロスへ行こう」;カークリース「ロビン・フッド」)
著者等紹介
飯田正美[イイダマサミ]
1944年生まれ。福岡女子大学卒業。九州大学大学院修士課程修了。現在筑紫女学園大学、福岡女学院大学非常勤講師
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感想・レビュー
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鳩羽
2
その土地に根ざした伝承文芸を辿る紀行文。巨人伝説や魔女、アーサー王伝説、異類婚姻譚、マザーグースのような伝承童謡など、幅広く浅くといったところか。ほどほどに旅行記で、ほどほどに民俗、筆者の考察もあっさりとしていて読みやすい。それぞれの土地に伝承が欲しいという、継ぎ接ぎなところ。類似した話。などが面白かった。2011/12/04
冬峰
1
イギリスの伝説にまつわる土地を巡る。伝説とか民話って活字でしか知らないけど、実際に行ってみて初めてわかることが多い…と思わされる内容。特に日本とイギリスでは気候や地理がまったく違うから、一口に「森」「荒野」って言ってもイメージするものが違う。それを実感しに行った著者。いいなあ私も行ってみたい。2020/02/22
木佐
1
イギリスの伝説をもとにした旅の紀行文。伝説そのものの考察、現在はどのような風土か、また歴史的な解説など、幅の広い内容だったと思います。カバーもちょっと凝った作りになっていて、1つの作品として素敵です。2011/07/12
田楽
1
著者が訪ねた土地の伝承と、その自然や風土、宗教などの関り合いについて語られています。巨人伝説やアーサー王伝説などが分かりやすく語られていたので、伝承の知識がなくても十分に楽しめました~。伝説の残る土地に対する著者の敬意の念が伝わってきてよかったです。私もイギリス旅行に行ってみたいなあ。2010/04/30