幻想と怪奇幻影の街ショートショート・カーニヴァル

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幻想と怪奇幻影の街ショートショート・カーニヴァル

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  • サイズ A5判/ページ数 258p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784775322376
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

出版社内容情報

国内著名作家の書き下ろしショートショート・アンソロジー。テーマは「街」。ホラー・ミステリ・ファンタジー・SF等さまざまなジャンルの書き手が、幻影の街を舞台に物語をつむぐ。第3回『幻想と怪奇』ショートショート・コンテスト入選作品も収録。

掲載作家(五十音順)
朝松健/新井素子/池澤春菜/今井亮太/井上雅彦
植草昌実/空木春宵/太田忠司/小田雅久仁/勝山海百合
菊地秀行/北原尚彦/黒史郎/澤村伊智/澁澤まこと
高野史緒/中川マルカ/西崎憲/伴名練/久永実木彦
日比野心労/深堀骨/三津田信三/村山早紀/木犀あこ
芦花公園


【目次】

内容説明

ようこそ、物語のカーニヴァルへ。本書では、ごく短い物語を集めました。御寄稿をお願いした小説家各氏には、怪奇幻想の物語であることと、短いこととは別に、もうひとつお願いをしました。「町(あるいは、街)についての物語を書いてください」いま暮らしている町、思い出の町、また行きたい町、もう行きたくない町…あなたがいるところと地続きであればどこでも―架空の町でも。この呼びかけに、さまざまな町の、さまざまな物語が寄せられてきました。たとえば、いつも立ち寄るおなじみの町が、思いもよらぬ一面を見せてきます。よく知っているはずの町なのに、道に迷って帰れなくなります。日が暮れる頃、知らない町に灯る明かりに心落ち着いたあなたは、ふとこう思うかもしれません―ああ、ここに帰るのだった、と。奇妙でヘンテコでけっこう怖い、26の不思議な町の物語と、第三回『幻想と怪奇』ショートショート・コンテスト入選作を、どうぞお楽しみください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あたびー

33
幻想小説の題材では「家」と共に「街」が好きだ。ショート・ショート・カーニヴァルの今回のお題は「幻影の街」ということで、錚々たる執筆陣の作品が並び、コンテストの優秀作三作も収録されている。朝松健氏「海のそばで殺された話」は、海辺の祖父母の家に預けられていたというのが私の過去と同じで、心が騒いだ。久永実木彦氏「常夏台」の見知らぬ駅に降り立った上子どもになってしまっていて、更に…と言う設定が怖くて惹かれた。西崎憲氏「灰の都」の退廃的な雰囲気はとても魅力的。2025/09/25

らすかる

19
26人の著名作家さんの作品、第3回「幻想と怪奇」入賞3作品、計29のふしぎな作品が楽しめる1冊。 26人の作家さんたちのテーマは町(街)。さまざまな町に迷い込めます。2025/11/22

5〇5

2
「幻影の街(町)」を主題とするショートショート特集号である ♦令和のホラーブームの隆盛の中にあって、本書の作品群はむしろ“幻想と怪奇”の古典的系譜に連なる趣を示す ♣全体としては玉石混交の感を否めないが、新規寄稿者の参加により新鮮な筆致も見られる ♥書き手・読み手の双方にとって、多様な表現に触れる機会となっている点は注目に値する ♠今後の刊行の継続と、幻想文学の裾野の広がりを期待したい。2025/11/20

timeturner

2
町(街)がテーマの幻想小説は過去に数えきれないほどあったけど、いくら読んでも飽きることがないから、一冊丸ごとという企画はうれしい。お姉ちゃんがかっこいい「鱗町ロズウェル」、ガリヴァー風ファンタジー「寒河江」、安定の面白さの「三婆サンバ」、行ってみたい書店だらけの「神保町書店探訪記」あたりが好み。2025/10/17

犬頭

2
幻想、怪奇をテーマに据えたSS。一編一編非常に読み応えがあり、また参加されている作家さんたちの幻想、怪奇の描き方の違いが非常に楽しめた。中でも、たった一度の、透明なとドールハウスは個人的に非常に印象に残った作品だった。こう言った色々な作家さんが参加されている小説は新しい出会いがあり、それも楽しめた。2025/10/02

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