出版社内容情報
国内著名作家の書き下ろしショートショート・アンソロジー。テーマは「街」。ホラー・ミステリ・ファンタジー・SF等さまざまなジャンルの書き手が、幻影の街を舞台に物語をつむぐ。第3回『幻想と怪奇』ショートショート・コンテスト入選作品も収録。
掲載作家(五十音順)
朝松健/新井素子/池澤春菜/今井亮太/井上雅彦
植草昌実/空木春宵/太田忠司/小田雅久仁/勝山海百合
菊地秀行/北原尚彦/黒史郎/澤村伊智/澁澤まこと
高野史緒/中川マルカ/西崎憲/伴名練/久永実木彦
日比野心労/深堀骨/三津田信三/村山早紀/木犀あこ
芦花公園
【目次】
内容説明
ようこそ、物語のカーニヴァルへ。本書では、ごく短い物語を集めました。御寄稿をお願いした小説家各氏には、怪奇幻想の物語であることと、短いこととは別に、もうひとつお願いをしました。「町(あるいは、街)についての物語を書いてください」いま暮らしている町、思い出の町、また行きたい町、もう行きたくない町…あなたがいるところと地続きであればどこでも―架空の町でも。この呼びかけに、さまざまな町の、さまざまな物語が寄せられてきました。たとえば、いつも立ち寄るおなじみの町が、思いもよらぬ一面を見せてきます。よく知っているはずの町なのに、道に迷って帰れなくなります。日が暮れる頃、知らない町に灯る明かりに心落ち着いたあなたは、ふとこう思うかもしれません―ああ、ここに帰るのだった、と。奇妙でヘンテコでけっこう怖い、26の不思議な町の物語と、第三回『幻想と怪奇』ショートショート・コンテスト入選作を、どうぞお楽しみください。