出版社内容情報
中国SF四天王のひとり、韓松(ハン・ソン/かんしょう)の長編SF。
人類が地上に住めなくなった未来、遺伝子工学によって創られた「水棲人」が生きる「紅い海」の世界を描いた、哲学的かつ挑戦的な作品。
第一部「我々の現在」、第二部「我々の過去」、第三部「我々の過去の過去」、第四部「我々の未来」の全四部、二十章からなる。
本書の監修者、立原透耶氏が劉慈欣氏の『三体』以外で「最も読みたい、訳したい長編」と推奨している。
【目次】
内容説明
戦争によって地上に住めなくなった人類は、遺伝子操作で水棲人を創り出し、紅い海へ還った。
著者等紹介
立原透耶[タチハラトウヤ]
大阪生まれ、奈良育ち。小説「夢売りのたまご」で1991年下期コバルト読者大賞を受賞、翌年文庫デビュー。中華圏の文化をこよなく愛し、中国や台湾、香港に通う日々。SFからファンタジー、ホラーまでさまざまな作品を手掛け、代表作は『立原透耶著作集』全五巻(彩流社)にまとめられている。中華圏のSFの紹介をライフワークとし、主な仕事に『三体』(早川書房)監修のほか、翻訳が多数ある。2021年、第41回日本SF大賞特別賞を受賞
韓松[ハンソン]
1965年8月に重慶にて誕生。武漢大学の英文系、新聞系(修士課程)を経て、文学学士、法学修士号を取得。91年に新華社に入社、記者を歴任。作風は、科学的考察よりも人間考察、哲学的な深遠さが特徴で、中国でも圧倒的な人気を誇る。中国科幻銀河賞、世界華人科幻芸術賞、中国科幻文芸賞、華語科幻星雲賞、京東文学賞などを受賞。また台湾の雑誌〈幻象〉において「宇宙墓碑」で大賞を受賞している。その評価はSFのみならず純文学などの分野にも及んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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