出版社内容情報
中国SF四天王のひとり、韓松(ハン・ソン/かんしょう)の長編SF。
人類が地上に住めなくなった未来、遺伝子工学によって創られた「水棲人」が生きる「紅い海」の世界を描いた、哲学的かつ挑戦的な作品。
第一部「我々の現在」、第二部「我々の過去」、第三部「我々の過去の過去」、第四部「我々の未来」の全四部、二十章からなる。
本書の監修者、立原透耶氏が劉慈欣氏の『三体』以外で「最も読みたい、訳したい長編」と推奨している。
【目次】
内容説明
紅に染まる海は、神話か終末か―水棲人が語る、未来の記憶。SF・ホラー、ジャンルを侵食する中国SF四天王、韓松の代表的長編『紅色海洋』ついに邦訳!
著者等紹介
韓松[ハンソン]
1965年8月に重慶にて誕生。武漢大学の英文系、新聞系(修士課程)を経て、文学学士、法学修士号を取得。91年に新華社に入社、記者を歴任。作風は、科学的考察よりも人間考察、哲学的な深遠さが特徴で、中国でも圧倒的な人気を誇る。中国科幻銀河賞、世界華人科幻芸術賞、中国科幻文芸賞、華語科幻星雲賞、京東文学賞などを受賞。また台湾の雑誌〈幻象〉において「宇宙墓碑」で大賞を受賞している。その評価はSFのみならず純文学などの分野にも及んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
天津冴子
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課題図書ラスボス。新刊なので、発売すぐに手に入れたが、冠婚葬祭でしばらく読めず、ギリギリで読了。というか下巻もあるので再読するとしても後でな。無理無理。地上が住めなくなったので、アレをアレして人類?が水中で生活している世界の話。水棲人の物語4部のうち1〜2部が上巻ですな。各部の話は繋がっているわけではないので、世界観のみ共有してる感じがした。時代もバラバラ、主人公もバラバラなので、別の物語としてどこから読んでもいいと思いますよ。2026/01/25
funa1g
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中国の歴史に明るくないのであまり読み取れていないのだが、水棲人となった未来の人類を通して、中国史全体を描いてみせる野心的な試みに感じた。青い海から紅く変わってしまった海は言うまでもなく中国そのものだ。そうしたことを抜きに、水棲となった人類を描くSFとしても抜群に面白い。海洋世界の幻視や真実のはっきりしない伝説が力強い。わかりやすいエンタメではないので、読み解きも含めて楽しめる人にこそ届いてほしい。2025/12/23




