出版社内容情報
【ポルタ文庫】異母兄弟が営むあやかしと癒しの猫カフェ。そこに謎の青年久遠が現れる。あやかし猫の呪いは解けるのか!?
内容説明
両親と死別後、父が遺した言葉に従って、顔も知らなかった異母兄・進次郎と一緒に暮らすことになった高校生の村瀬孝志。猫又に呪いをかけられたせいで、満月の日以外は日中、猫になってしまう進次郎をサポートしつつ、進次郎が夜だけ営む猫カフェ・みかげ庵を手伝う孝志のもとに、ある日、孝志の両親の“同業者”だという青年・久遠明が現れる。呪詛返しを専門に行っていた両親が命を落とす原因となった呪詛が、孝志を襲うかもしれないというのだ。その危険は同居する進次郎にも及ぶ可能性があると聞いた孝志は、異母兄と離れるべきか悩むが…!?猫と癒やしのあやかし物語、第二弾。
著者等紹介
椎名蓮月[シイナレンゲツ]
2010年に『紅のトリニティ』(富士見ファンタジア文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はつばあば
42
なんとまぁこの間読了した「遠鳴堂・・」の多門さんと明さんが登場したのにはビックリ。その上あの「九十九家のあやかし事情」にも重なるなんて。もう一度九十九家を再読しなくちゃ(;´∀`)。兄は猫から人間には中々戻れないようだが、それでも土地神様もおじいさんもみやびも皆が愛おしく思ってくれている。お母さんと合わないとか思っていてもお母さんも子供だったってことです。それでも卵焼きとタコさんウィンナーが幸せだった事を思い出させてくれている。いい思い出じゃないですか。きっとこの続き出るでしょうね。紙本で揃えるかな2020/08/23
よっしー
21
兄である進次郎の考え方に少しビックリな一冊でした。自分が猫になる、みかげと会話が出来る。こんな不思議な状況にいるにも関わらず、幽霊や呪いといった不思議な物を受け入れず、自分の周りはそういうもので片付けてしまう。そんな変わった感覚の持ち主だったのかと驚かされました。とはいえ、お店に来る猫店員やお客様の不思議な存在を受け入れ、土地神の朔を受け入れ…。この感じで、幸せを受け入れて欲しいです。2022/05/21
にゃうぴょん
16
面白かったです。みっしり集まった猫店員さんのもふもふを愛でてみたいです。動じない孝志君のお兄さんとのきっぱりしたやりとりが魅力的です。しかし兄進次郎君が元に戻る日はまだまだ遠そうですね。続きが楽しみです。2020/07/31
hautan
15
図書館本。他の本に出て来た人物が出てくるのは分かってたけどムフフとなっちゃいます(∀`*ゞ)エヘヘ本当に奥が深くて抜けられないな~この作者さん大好きです♪ 猫好きには特に( ´∀`)bグッ!と来る感覚があるので嵌りますね(^^;3作目あるのでしょうか?あることを願ってます 他のシリーズも再読しようかなと思いました。 2020/12/10
リディア
14
謎が少し解けたり家庭事情が分かったり、ただお兄さんの猫化はまだまだ止められないみたい。他シリーズの人がでてきて楽しいけど読めてないのもあるのが残念。せっかく溜めた結晶ガチャも残念な結果?最後の汚れたお兄さん(猫)を洗うエピソードは何故?汚れた理由もなかったし。2020/08/30