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内容説明
四季折々にわたしたちを楽しませてくれる花たち。そんな花たちにまつわる世界各地の神話・伝承や、民話に残されたたくさんのエピソードを紹介します。花の起源から、その美しさに魅入られた人々が織り成す悲喜劇まで、50項目にわたる花たちの競演です。
目次
第1章 花の乙女たち(フローラ;コレー;ブロダイウェズ ほか)
第2章 季節の花(春の花;夏の花;秋の花 ほか)
第3章 ありえざる華(青い花;破滅の花;歩き回る植物 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
63
【ファンタジーの副読本】新紀元社の〈Truth In Fantasy〉の一冊。C・M・スキナー氏の『花の神話と伝説』をはじめ、『ハリー・ポッター』やSF小説、アニメまで膨大な資料を駆使して読みやすく構成しています。植物辞典的な情報と名前の由来、花言葉などを網羅。花の種類は50種に絞っているけど、読みごたえはなかなかです。【春の花】は桜、牡丹、フジ、スズラン、チューリップ、ヒヤシンス、スミレ、パンジー、キンセンカ、タンポポ、デージー、ヤグルマギク、アネモネ、カーネーション、ヤスレナグサ、ハエトリグサを収録。2015/03/31
井月 奎(いづき けい)
34
花はただ咲いているのでしょうか、違います。「見て見て、こんなにきれいに咲いたの、ねえ、きれいでしょう」そう言っているのです。咲いた花は枯れ、この世から去って行きますが、その存在は愛でた人のなかで永遠です。人はそのことを忘れたくなくて花に物語を託し、神々と関わった花のお話しが人の世に授けられて今に残るのです。花の声は私たちに慈しみと微笑みをくれて、香りをのこして去って行きます。この本は花の言葉を、気持ちを伝えてくれて野に咲く、道端に咲く、花入れに活けられている花とおしゃべりが出来るようにしてくれるのです。2016/11/10
さきん
23
表紙とかデザインがラノベかなと思ったけど中身は古今東西の花にまつわる話が収録されていて、結局読み切るのに1か月近くかかってしまった。ギリシャ・ローマ神話は神が愛した少年や娘が悲劇の最期を迎えて花にしたパターンが多かった。朝鮮侵攻時の加藤清正とオオバコの話やフランス王家の紋章は実はアイリスでその前はカエルだったとか、興味深い小ネタが満載。放出はあきらめた。2020/12/05
みやの はるか
1
タイトルどおり、花にまつわる神話や伝説の紹介がメイン。神話の紹介だけでなく、食品や商品にどのように使われているのか、小説・漫画・映画などの創作世界でどのように取り上げられているのかなど、紹介内容も幅広い。読み物として退屈しないので、自分の好きな花の項目だけでも読んでみるのをオススメする。2013/06/15
蒼
1
第一章は神話についての話し、第二章では花についての話しとそれにまつわる伝承や作品の話しで色んな事について知る事が出来た。やはり文庫になっているだけあって読み応えあり。2013/02/28