内容説明
命の源である太陽。そして入れ替わるようにして現れる静寂の夜の月。科学文明の発達していない古の人々は、その豊かな発想力を源に、太陽と月にまつわる物語を数多く生み出しました。本書では、広く知られるギリシア・ローマ、そしてオリエントやアジアの神話に登場する神々のエピソードを皮切りに、世界各地の創世神話や少数民族が伝える太陽と月の伝承、さらには関連する事物などを紹介していきます。
目次
第1部 太陽と月の神々(古代ギリシアとローマの神々;ヨーロッパとスラブの神々;オリエントとインドの神々 ほか)
第2部 太陽と月の伝承(天地創造神話における太陽と月の誕生―太陽と月はなぜ生まれたか?;創造神話以外の太陽と月の誕生―太陽と月はなぜ天空で輝く?;月世界の秘密―月にはなにが住む? ほか)
第3部 太陽と月の事典(太陽と月の遺跡;太陽と月の国旗;暦にまつわる太陽と月 ほか)
著者等紹介
森村宗冬[モリムラムネフユ]
1963年生まれ、長野県出身。大東文化大学中国文学科卒業。高校教員をへて執筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hideto-S@仮想書店 月舟書房
79
さまざまな太陽と月に関する神話と伝承をまとめた本。ギリシャ・ローマ神話をはじめ、《太陽神》は世界各地で奉られています。但し、一神教の民族では土着の神は悪魔に格下げされてしまったりして不遇ですが……。世界では《太陽神》は男、《月神》は女というのが一般的で、日本のアマテラス・ツクヨミは異例。それについては「アマテラスは男だった」とする学説を紹介しています。日本神話で極端に影が薄い《月神》の謎。帝=アマテラスの子孫を袖にする『かぐや姫』は、秘された歴史の舞台裏を知る者による反逆の書なのかもしれませんね。2015/09/21
宵子
0
世界の太陽と月にまつわる神話・民話を集めたもの。神々はもちろん、伝承がテーマごとに分けられているので、比較しやすい。気のせいだが、月よりも太陽神の紹介が多い気がする。またこれらの神々はどちらも数が多いので、太陽と月を別々でもいいかと。2010/12/08