内容説明
安心、共生、幸せ、成熟の国オランダが教えてくれるもの。
目次
第1章 一人ひとりの人間を大切にする社会―民主社会とは(セーヌ川のほとりで―啓蒙思想の源流;和魂洋才の功と罪―これまでの日本社会の原理 ほか)
第2章 オランダ、安心社会のすがた―幸福社会の制度設計(社会が責任を持つ、子どもたちの成長;生きがいのための仕事・カネでは買えない人間的暮し ほか)
第3章 市民社会を支える公共のしくみ―成熟社会のすがた(社会保障費の半分以上は企業負担―税制・社会保障費について;持続可能性と繁栄は、参加する市民から―ポルダーモデルとは ほか)
おわりに 和魂洋才から洋魂和才へ―震災後の復興日本へのエール(新しい酒は新しい革袋に―復興日本に必要な新しいビジョンと制度とは?;洋魂和才のすすめ―人間尊重の原理と高いクオリティの技術・サービスの国へ)
著者等紹介
リヒテルズ直子[リヒテルズナオコ]
1955年下関に生まれ福岡に育つ。九州大学大学院修了。専攻は比較教育・社会学。81~83年マラヤ大学研究留学。83~96年オランダ人の夫と共にケニア、コスタリカ、ボリビアに在住。この間、翻訳・通訳・大学講師など。96年よりオランダ在住、翻訳・通訳・現地日本人向け週刊誌に記事執筆の傍らオランダの社会・教育事情を自主研究。99年「リヒテルズ直子のオランダ通信」を開始、2002年よりインターネット上で公開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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左手爆弾
1
オランダの社会制度を伝える本である。労働者・政府・企業の三者が話し合い、それぞれにとって都合のつく制度を生み出して、今のオランダの制度がある。かつては保守的で問題を見て見ぬふりをしていたオランダが、ヨーロッパの優等生になれたのは、このような背景があったからであろう。筆者はそれはこれからの日本のヒントになると言いたいのだろうが、日本にはまず「話し合い」をする場も土壌もない。逆にいえば、日本の社会制度を変えるためには、まずはそこからではないか。2012/04/04
いけだのどん
0
この本の著者のオランダの教育についての本を読んでみたいのだが、その前にオランダ社会全体について書かれたこの最新刊を読んでみた。やはり歴史的背景も全然違うので、参考にはなるかもしれないけど部分的かも。社会保障、労使関係、政治などあまりに違いすぎる。。2011/11/21
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