内容説明
ぜったいに忘れてはいけない!人間が犯した最大の罪と最高の愛の実話。
目次
1 まえぶれ
2 迫り来る戦争の危機
3 オランダ、直接参戦
4 わたしの関与
5 トラブルに続くトラブル
6 家族にのしかかる負担
7 戦局の変化
8 生活、徐々に平常に戻る
9 戦後の状況と移住
著者等紹介
朝比奈一郎[アサヒナイチロウ]
1941年東京に生まれる。慶応義塾大学卒業。2003年よりカナダ在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あび
8
アンネの家族以外にも当然、隠れて生き延びようしていたユダヤ人たちは多数いた。なかなかその記録を読む機会がないので本書は貴重な資料である。かくまう側も自らの命を危機にさらしているという覚悟はつきまとう。
TAGO
3
かくまう側の貴重な記録がこの本には詰まっている。 そして戦時中の記述だけでなく 終戦後なぜ一家はカナダへ移住したのか? 戦後のオランダにも触れている。 驚いたのはカナダに移住してその後、 著者は日本人留学生をホームステイで受け入れ、日本人と縁があったこと。 こうやって日本語に翻訳され、命を賭してかくまう側の精神性の高さと強さを知ることができた。 訳者や出版に関わった人たちに感謝。 2019/05/26
まかあい
3
「おまえがどんな仕事につくかということは、そんなに大きなことではないんだよ。それをどのように行うかということのほうが、ずっと大切なの。どんなに単純な仕事でも、それを完璧になしとげたら、それは芸術になるということを覚えておおき」この言葉があって、この勇気が生まれたのか!2016/02/14
鈴木律
2
オランダ人である著者が、戦時中ユダヤ人一家4人を自宅でかくまい続けたことを綴ったものです。『「アンネ・フランク」を超えて」という本で、オランダがユダヤ人に対し好意的ではなかった面が書かれていたけど、実際に危険を顧みず自分の良心に誠実に行動した人たちも多くいたわけで、自分が同じことをできるだろうかと思うと甚だ自信がない。著者の母親の「どんな仕事につくかはそんなに大きなことではない。それをどのように行うかと言うことの方がずっと大切。どんな単純な仕事も完璧に成し遂げたら芸術になる」という言葉が素晴らしい。2018/10/20
はな
0
★★★★☆2012/10/14