出版社内容情報
佐藤愛子の孫は今日も振り回される
内容説明
愛子センセイの愛孫が綴る佐藤家の知られざる日常。
目次
第1章 祖母との思い出(役目を終えたゲラの裏に描いた漫画;明日はお立ちかお名残惜しや ほか)
第2章 佐藤家の人々とその周辺(佐藤家 系図;祖父からのクリスマスプレゼント ほか)
第3章 アバウト・ミー(テレビ番組のADだった頃;髪をピンクに染めた日 ほか)
第4章 最近の祖母(赤ゲット;祖母はTVが好き(漫画) ほか)
第5章 娘と孫の対談(母・杉山響子と祖母について語り明かしてみた;文章はリズムが大事 ほか)
著者等紹介
杉山桃子[スギヤマモモコ]
1991年、東京生まれ。立教大学卒。作家・佐藤愛子を祖母に持つ。幼少期より祖母のコスプレ年賀状に付き合わされ、その経緯が2016年、書籍『孫と私の小さな歴史』(文藝春秋)として出版される(文庫版のタイトルは『孫と私のケッタイな年賀状』)。現在は「青乎(あを)」名義で音楽、映像などの創作活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
136
ご存知あの佐藤愛子先生のお孫さんが作者。桃子さんを通しての愛子先生が見える。それは愛子先生がこれまで書いて下さったエッセイから感じる事とは多少違う感じもした。だがそれがどうした!なのだ。第四章『最近の祖母』では少し胸がしゅんとなりつつ読んだ。いつか来るのだと勝手に思ってしまうのだ。我が子と同じ世代の桃子さん、なかなかややこしい感じもするが(汗)それはそれで彼女自身が一番わかっているのだから「それでいいのだ」(私はバカボンのパパか?)ご本人存命中に孫として上梓出来て素晴らしい。先生はどう思っているだろう。2024/11/21
ときわ
11
年賀状で愛子さんとずっと付き合っていて、なんて優しいいい子なんだと思っていた。その印象は変わらず、お祖母ちゃんのことをいつも気にかけている桃子さん。そんな桃子さんが思春期に自傷行為をしていたことに衝撃を受けた。今まで聞いたこともない理由だった。あまりに真面目に考えすぎた挙句のこと。学校教育とは何なのか。でももし普通の近所の公立校に行ってたら浮いちゃっていじめられてたかもだし。今はちゃんと人生を送っているのだから何とも言えないわ。愛子さんの近況を教えてくれてありがとう。桃子さん、文才がある。血と環境かな。2025/01/29
けろ
6
特に残るところのない本であったが、佐藤愛子の一番尊敬している作家が、私と同じく井伏鱒二であると知れたのは収穫だった。推奨していたユーモア小説が『遙拝隊長』とあり、読み直すきっかけを得た。孫である著者のマンガはおもしろい。今後本業に専心されるのだろう。それにしても「佐藤愛子」はいくつになっても稼げる人であるとつくづく思う。こんな作家は他にいないのでは?2025/04/18
さしみ
6
佐藤愛子の孫だから書ける本。とても面白かった。漫画が特に良かった!学生時代の希死願望やリストカットの章ではハラハラした。生き続けてくれて良かった。コスプレ年賀状の本も読みます!2025/03/26
菊蔵
5
母の愛読書である佐藤愛子さんの本を子どもの頃から読んでいて、現在101歳を迎えられ大分認知に揺らぎが生じたということを聞き、最近の佐藤さんのご様子が書かれてるということでお孫さんの桃子さんのこちらの本を読んでみることに。知的な文章がとても読みやすく、あっという間に読み終えてしまった。家族の側から見た佐藤愛子さんの人となりなど知ることができて非常に感慨深かったと共に、巻末の母・響子さんとの対談にも何度もハッとさせられる箇所があり、読んで良かったなーと思った2025/02/23
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