内容説明
平成25年8月16日付、「山陰中央新報」―。68回目を迎えた終戦記念日の記事が一面を飾る中、地方総合面に、「『はだしのゲン』描写過激、松江の全小中学校『閉架』」という衝撃の見出しがあった。許可を得なければ、児童・生徒が名作漫画『はだしのゲン』を図書館で読めない…この報道に大手マスコミが飛びつき、全国でその措置に対する『はだしのゲン』騒動が勃発する。だが、甲論乙駁を展開する人たちは、果たして全10巻もの大作を全部読んでいるのだろうか。そこで、通読してみて改めて認識できる真実を細かく検証。そこには騒動の核ともなるべき驚きの原因が隠されていた!日本人に潜む歴史観、戦争観の誤りを暴き、『はだしのゲン』の正しい読み方、読ませ方に迫る!!
目次
第1章 『はだしのゲン』騒動…って何だ?
第2章 第1巻から第10巻までを読んでみた―
第3章 なぜ!?第7巻以降はそれまでとは随分違う
第4章 後半になって残酷シーンが登場するわけ
第5章 問題の本当の根はどこにあるのか―
第6章 日本の「長い長い抵抗戦争」
終章 『はだしのゲン』全10巻を読み終えて―
著者等紹介
後藤寿一[ゴトウジュイチ]
1943年生まれ。早稲田大学卒業。サンケイ新聞を経て、フリージャーナリストとなる。歴史や野球に関する造詣が深く、近年は、幕末から昭和にかけての日本近現代史に関する著作が多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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