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出版社内容情報
シルヴィアは歴代魔獣討伐筆頭魔術騎士である公爵家の第一令嬢。だが授けられたスキル「魔物を倒すと魔力が溜まる」がハズレと見なされ、齢七歳にして領地の端にある廃墟化した城塞へ厄介払いされることに。
しかしシルヴィアはそんな仕打ちもどこ吹く風と、マイペースに数匹の家畜と荷車で城塞に出発。そこに元騎士のエドワード、元服飾職人の少女ジーナが加わり城塞都市を目指すことになる。
果たして彼らの旅路の果てに待つ城塞は、いかなる場所なのであろうか--。
内容説明
シルヴィアは歴代魔獣討伐筆頭魔術騎士である公爵家の令嬢。だが授けられたスキル「魔物を倒すと魔力が溜まる」がハズレと見なされ、齢七歳にして領地の端にある廃墟化した城塞へ厄介払いされることに。しかしシルヴィアはそんな仕打ちもどこ吹く風と、マイペースに数匹の家畜と荷車で城塞に出発。そこに元騎士のエドワード、元服飾職人の少女ジーナが加わり城塞都市を目指すことになる。果たして彼らの旅路の果てに待つ城塞は、いかなる場所なのであろうか―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
22
★★★★★凄く良い。公爵家に生まれるも放置され、誰も見たことのない「生活魔法」を発現したことから国境の要塞だけを与えられて放逐された主人公。しかし、この生活魔法は、彼女が生活するのに必要なものが用意されるという、とんでもない魔法だったと始まる令嬢追放モノ。7歳でありながら生活魔法を駆使して逞しく旅をする彼女は、道中でエドワードとジーナと出会うのだが、彼らもまたなかなかに過酷な人生を生きていて、蔑ろにされ傷つけられて生きてきた3人が、疑似家族めいた主従関係で結ばれていく、互いが互いを無二の存在だと2024/10/25
サキイカスルメ
14
公爵令嬢ではあったものの、幼くして城塞へ行くよう命じられたシルヴィアが城塞へ向かう道中で、面倒見の良い男性と色々あって逃げてきた少女と出会い始まるファンタジー。生きていくために必要なら何でもできて一人で完結できるシルヴィア。そんな彼女だからこそ、人と関わっていくお話になっているのが好きでした。護衛騎士エドワードもそうですよね。本来は能力的に無敵なはずなのに、守りたい人たちができたことで弱さや抜けも出てしまう。そこを侍女ジーナが支えフォローしてくれたり、シルヴィアが可愛さで癒してくれたりする関係性が良かった2024/10/19
たまご
9
追放令嬢ものですがシルヴィアが7歳にしてかなり逞しく、悲壮感は余りありません。使えないと思われた生活魔術は超チートで万物を操る神が如く(笑)。そんなシルヴィアが旅の途中でエドワードとジーナに出会う。信じていた者達に貶められ、最後には裏切られてしまったエドワードとジーナ。人を信じられなくなった二人が、シルヴィアの優しさや純粋さに触れ、少しずつ絆を深めていく様子がジワジワ心に沁みる。過去のしがらみを捨て、シルヴィアを守る為に立ち向かう二人は再び人を信じる心を取り戻す。そんなラストの展開に胸が熱くなりました。2024/10/23
mag
8
未知の魔法「生活魔法」を発現したシルヴィアが、使えない魔法と判断され辺境の地にある廃城へと飛ばされたことから始まる物語。仲間に裏切られた青年・エドワードやこき使われてきた少女・ジーナとの出会いを経て、幸せになっていく過程が本当に良かった。 良からぬ人達によって人間関係に四苦八苦してきた3人が、信頼を築いていき支え合っていくこの関係性、本当に魅力的でした。「生活魔法」とかいうシルヴィアの匙加減でなんでもありな魔法もまた面白い。 「純粋な願い」×「なんでもありの魔法」の相性の良さたるやですね。2024/11/11
シャトーブリアン
6
てんさいです!!この幼女可愛すぎる!! 家畜と共に家を出ていく・・・食料? シルヴィアは城塞へ向かう旅の途中で居場所を失った2人と出逢う。人への信頼を失った2人がシルヴィアとの旅を通じて生きる希望を見出し彼女に仕える決心をする。そんな心温まる素敵な物語でした。 そして子供っさが全くない。そもそも感情の起伏がほぼない子供らしくない子供であるシルヴィアがどんどん幼児かする(最高か?) それは2人に出逢ったことにより人の温もりや人の優しさを知ったからでしょう。 この物語はこの3人の絆これが全て!! 2024/10/17