出版社内容情報
桜子の名前にちなんでその屋敷は建てられた。
千本通のすぐ近く、桜の古樹が佇む空き地の前に。
しかし、かつてこの地には人喰いの鬼がいたという。
そんな伝説をなぞるように奇妙な男女が現れて、
平穏で退屈な屋敷の日々は狂いだす──心を蝕む欲望の恐ろしさを捉えた妖美な連作怪奇譚。
〈解説〉黒木あるじ
内容説明
桜子の名前にちなんでその屋敷は建てられた。千本通のすぐ近く、桜の古樹が佇む空き地の前に。しかし、かつてこの地には人喰いの鬼がいたという。そんな伝説をなぞるように奇妙な男女が現れて、平穏で退屈な屋敷の日々は狂いだす―心を蝕む欲望の恐ろしさを捉えた妖美な連作怪奇譚。
著者等紹介
花房観音[ハナブサカンノン]
1971年、兵庫県生まれ。京都女子大学文学部中退後、映画会社や旅行会社などの勤務を経て、バスガイドを務めるかたわら小説を執筆。2010年、『花祀り』で団鬼六賞大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まめの助
4
★★★☆☆明治から現代まで、ある一族を描いた短編集。住人の代は替わるが、違う鬼が巣食い続ける瀟洒な洋館…最終話で魔の封印が壊れ、鬼がついに世に解き放たれる。その鬼、見えてないだけで絶対私の側にいる…何匹いるだろか。ヤバいな。。。2024/02/13
スガ
3
初めての花房観音作品です。ひとつの家を舞台にした連作短編集。寂しい女は恐ろしいものですね。桜子という女性から始まり、桜子の名と宿業を受け継いだ女性で終わる。そんな構成もめちゃくちゃ素敵でした。女が描く女はやっぱり業が深くて最高だな〜!と思える作品。他のお話も読んでみます。2022/08/28
たすく
2
「守り鬼」が最高に悲惨だったな。 2022/08/22
triple_port
1
花房観音のホラー作品としては初めて読む作品。寂しさを餌にする鬼が住む家、嫌だねぇ。2024/05/01
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