出版社内容情報
触れられると仮死状態に陥るという特異体質をもつ美少年・クルミ。
葬儀巡りをする老人、潔癖症の看護師、息子を亡くした母親etc.
さまざまな事情を抱えた者たちがクルミに魅了され、
その体に触れた結果、無残な姿で死に果ててしまう。
連続殺人犯の正体と目的は……? 妖しくも美しいサスペンス・ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
H!deking
70
久しぶりの西澤さん!新作かと思ったら新装版でした(笑)ちなみにこれもサイン本!人に触れられると仮死状態になってしまうクルミくんと彼に惹かれた人達の顛末といったところでしょうか。読みやすいしアイデアは面白かったけど、最後がちょっとうーん、って感じでした。でも嫌いじゃないです(笑)2022/06/13
HANA
58
フェティシズムとは対象、あるいはその断片を偏愛する事。触れられると仮死状態に陥るという特異体質をもつ美少年を中心に、彼を巡る人々を描いた群像劇。著者の小説は以前『殺す』を読んだくらいだが、共通点を感じる部分があるなあ。ただ絶世の美少年に魅入られて破滅にひた走ってしまう人というのは古来から沢山あり総じて面白いのだが、本作もその一つとして面白かった。ミステリとしては犯行の理由も動機もよくわからず微妙な気もするけど。美貌故それに振り回される話としても、『痴人の愛』的なファム・ファタルものとしても面白く読めた。2023/04/13
こふく
10
主人公の名前買いしちゃいまして。西澤保彦らしいブラックユーモアがあり読みやすいが…好き嫌い別れそう。最初の意匠(表)より以降、デクレッシェンドマーク。2022/05/19
あるでんて
1
耽美で淫靡で地獄のような物語。2022/06/26
吉田正
1
あまり好みでは無いなあ。2022/05/10