内容説明
人里離れた全寮制の“学校”で、生徒は厳しい制約を受けながら推理ゲームなど風変わりな課題に挑んでいた。やがて次々と殺人事件が起きて…。犯人は誰なのか?生徒たちは何のために世界中から集められたのか?全貌が明らかになったとき、大きな衝撃が読者を襲う!驚愕の長編ミステリー。
著者等紹介
西澤保彦[ニシザワヤスヒコ]
1960年、高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。95年、『解体諸因』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
83
世界がぐるりと反転するような衝撃に見舞われるミステリ。人里離れた全寮制の学校〈ファシリティ〉の生徒はマモルをはじめ世界中から集められた少年少女6人のみ。彼らはなぜか実習でいつも「犯人当てゲーム」に挑戦させられる。ミステリアスな学校生活の中で彼らは学校の目的と自分達が集められた理由をそれぞれに推測しあう。段々大きくなる違和感と謎の転校生、先生たちの不審な動きと謎の殺人事件、その先には想像を越える真相が待っている。帯の綾辻さんのコメント「今こそ再評価されてしかるべき」の意味がわかるような気がした2023/01/18
ままこ
76
謎だらけ。隔離された場所で不可解な学校生活をおくる生徒たち。ここに来る直前の記憶がなく、自分達は何故来ることになったのか誰も知らない。それぞれ独自の推理をするのだが…。謎のひとつとして転校生が来る度強い不快感を覚え、恐ろしい怪物も目覚めるという。そして、ある出来事を境に次々と殺人が起こっていく。いくつもの違和感がラストへ向けて怒涛の伏線回収。衝撃的な結末に唖然。ファンタジーの定義を踏んだ、トリッキーで狂おしいミステリ。2022/11/06
ハゲおやじ
72
久しぶりの作者。2003年の本を改題・再文庫化した作品。新カバーに「とある書店の文庫担当者渾身のおすすめ!!」と書かれているが、確かに面白い。隔離された施設の5人の生徒に起こる殺人事件。怪しい校長や寮長達。ミステリー王道の環境で 驚きの犯人 で終わらず「えっ!」と声が出てしまう真相…って へそ曲がりな私は 歌野晶午の代表作の一つを思い出したよ。でも、発表年代的には同じなので 偶然なのかなぁ。2/3位までは、ふりがな が 目障りで ダラダラ感じた。VRスーツで というオチかと思ったけど、ラストは切ないね。2025/05/22
mihya
67
謎めいた学校に集められている6人の少年少女。7人目が加わったときに事件が起きる。 伏線がはられていて、これはもしや…と思った予想が当たってしまったが、予想していても驚きの内容だった。 とある書店の文庫担当者 渾身のおすすめ!なる表紙で、ふと手に取ってみたんだが、おすすめしたくなる気持ちが分かる。 何ともやるせない結末も印象に残った。 これ、自分だったら…気付かない方が幸せだろうなぁ。2022/11/27
かみぶくろ
55
3.8/5.0 謎だらけの序盤中盤から噂のビックリラストまで、ずっと面白かったです。ミステリー界の多彩さの一翼を担ってる作品であると思いました。文章も軽めでわりとさくっと読めるけど、登場人物の背景等がもう少し書き込まれてた方が、没入感も喪失感も増すような気がするかなあ。2022/11/27
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