内容説明
医者の名家を飛びだし、長崎にて最新医学を修得して、科学と推理により犯罪を解き明かす、異能の医師・沢村伊織。そんな伊織がかまえる町場の診療所へ、ある男の死が伝えられる。男は商家の番頭で、どうやら妾の家で腹上死してしまったらしい。いささか体裁は悪いものの、よくある不幸な出来事だと判断したのもつかの間、死んだ番頭が告げていた素性は、すべてでたらめなものであった!俄然、謎を深めてきた変死事件は、思わぬところで質屋にまつわる驚愕のたくらみに繋がっていくのだが…。謎が謎を呼ぶ怪事件に、伊織の推理が閃く。シリーズ・第九弾!
著者等紹介
永井義男[ナガイヨシオ]
1949年生まれ、97年に『算学奇人伝』で第六回開高健賞を受賞。本格的な作家活動に入る。江戸時代の庶民の生活や文化、春画や吉原、はては剣術まで豊富な歴史知識と独自の着想で人気を博し、時代小説にかぎらず、さまざまな分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- レディスバイク2018年8月号