内容説明
かつて幾多の未解決事件を処理し、凄腕の例繰方同心として知られた五十坂重蔵―。そんな重蔵が隠居したのち、信頼に足る仲間、すなわち元密偵の富五郎、髪結いのお紺、蘭方医の新船隼人を集めて結成したのが、町で噂の「重蔵組」である。義理深くて責任感が強く、ついでに剣術使い、となれば人々がほうっておくはずはない。相談や陳情に江戸っ子がひっきりなしに重蔵の元を訪れるのであった。重蔵組の信念は、九分九厘間違いないと推定されても、一厘の真実が残されているならば、それを見つけ出してやること。たとえ相手が大名家でも容赦はなし!鋭い探索力と切り裂く剣で、一度は解決したと思われた事件に挑み、まさかまさかの奇跡を呼び起こす!!
著者等紹介
山田剛[ヤマダタケシ]
1951年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、在阪民放局に勤務。退職後、時代小説を書き始める。第十七回歴史群像大賞佳作を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。