内容説明
記憶を喪った男が漂着したところ…そこは“霊鳳”という聞き覚えのない時代の浜辺だった。ひとりの武士に助けられた男は、石山の地に新たに開かれた“洛陽”の都で“太閤信長”との謁見を果たす。この時代は「本能寺の変」の禍難を逃れた信長が、天下統一を今まさに成し遂げようとする世だったのだ。生き長らえた織田信長が見据えた野望の未来とは?忠実な家臣だったはずの明智光秀謀叛の真相とは何か?そして信長を狙う真の黒幕とは一体何者なのか?歴史推理の第一人者が、戦国最大の謎である「本能寺の変」の真実を大胆に読み解く傑作長編歴史ミステリー。
著者等紹介
井沢元彦[イザワモトヒコ]
1954年、愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業。TBS報道局記者時代の80年に『猿丸幻視行』で第二十六回江戸川乱歩賞を受賞。現在は執筆活動に専念し、独自の歴史観からテーマに斬り込むミステリーや評論を精力的に発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小松 辰雄
2
星2つ。アイデアはいいのだが、ちょっとSF映画寄りの度が行き過ぎ。この作家は好きだけど小説向きではないな。2021/12/31
hinata
2
井沢元彦さんは昔、逆説の日本史など読んだ記憶があるので好きな作家さんだが、これは本能寺の変の謎に迫る、フィックションとしてはタイムトラベルもありかな、内容的にはありきたりのような話で新鮮味には欠けるが、本能寺の変の黒幕がなるほど、そうだったかもしれない「麒麟が来る」の結末とは、ちょっと違うかもしれない。2021/01/20
RYO
2
歴史小説というかSFもの。読後の感想としては何か物足りない。題材にひかれて購入したが、盛り上がりに欠けるし、文章的にも稚拙な表現が気になって内容が頭に入ってこない。もう少しうまく料理すれば面白くなったと思うが、残念。2021/01/01