内容説明
十八歳のおてんば娘、お北―。江戸は日本橋の老舗“湊屋”の一人娘だが、正伝鬼倒流柔術を学び、男にも負けない実力もあった。そんなお北が鶴亀藩士の緒方弥十郎と、黄金の月光菩薩像を大坂に届けるため、東海道を旅することになった。だが、奸計を企む国家老一派が、御家乗っ取りの鍵となる像を奪うため二人を亡き者にしようとする。敵が雇ったのは、銀猫お万が率いる紅蓮組。弥十郎とお北は、「弥次喜多道中記」よろしく、町人の“弥次さん”と“喜多さん”に変装して旅を続ける。凄腕浪人や艶っぽい刺客が次々と襲いかかる中、お互い惹かれ合う二人であったが、やがてお北の驚くべき真実が判明して…。書下ろし番外篇「湯本の夜」を収録した、“乱愛シリーズ”の傑作!!
著者等紹介
鳴海丈[ナルミタケシ]
1955年、山形県生まれ。1985年、『聖痕者ユウ/薔薇のストレンジャー』(集英者コバルト文庫)で、作家デビュー。映画化、アニメ化された伝奇アクション『修羅之介斬魔劍』から時代小説を手がけるようになり、現代アクション物、官能物、漫画原作、脚本など、多方面で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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