内容説明
大川橋にたたずむ妙な侍…彼こそ、佐和島藩・桐山家の跡取りである桐山源之丞、市井にくだった正真正銘の若殿さまである。この源之丞、とにかく縁談がまとまらぬ。このままでは安心して隠居できぬと考えた父の桐山重久は、息子を町にくだらせ、よき女子を連れてくるように、と厳命する。そんななか、居候先の娘・お比美が正体不明の敵に狙われ、源之丞は、謎の姫や忍び同士の争いに巻きこまれていく。いかにも物騒な話ではあるが、この源之丞、とてつもなく強い。それもそのはず、幼きころ、開かずの間に隠された霧隠才蔵の巻物を盗み見て、秘伝の術を身につけていたのであった!期待の新シリーズ開幕!
著者等紹介
聖龍人[ヒジリリュウト]
佐賀県有田生まれ。日本大学卒業後、内外タイムス入社。その後、新聞、雑誌などのライターを経て、作家となる。気学、呪術研究家としての顔も持ち、占星術、姓名判断など易学の分野でも活躍中。専門的な知識も豊富である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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むつこ
20
なかなか結婚できない若殿様の源之丞に父親から「自分で探してこい」とお城から追い出され、市井の暮らしを始めるシリーズ1作目。ヒロインのお比美がどこかのお姫様だから二人の会話があるとどっちがどっちのセリフなのかこんがらかってしまい何度も読み直してしまった。だけど、どの登場人物もキャラが立ち魅力的で次の展開が楽しみだ。2020/09/20
nkwada
1
大名家の跡取りが、嫁探しとして江戸市中に家出するのが、この若者、代々伝わる忍法の秘伝を読んでマスター、江戸で霧隠才蔵と称して活躍する時代小説。痛快というか、軽い内容。シリーズになっているが、まあ1冊でいい。2024/01/24
Kentarou Takeuchi
0
霧隠才蔵の秘術を身に着け、訳あって市中で暮らす若様の事件帳。主人公が茫洋過ぎて期待した爽快感がない。ヒロインもひと癖あって、それが必要以上にテンポを悪くしている。残念。2022/11/13
よしぜん
0
★★⭐︎⭐︎⭐︎2022/07/04
こらぴし
0
お互いに一目惚れなのに、二人ともオクテで意地っ張り。 もう、好きにしなはれ。 といいつつ、事件を解決?2021/04/01