内容説明
花のお江戸の名物男たち―。千秋城之介をはじめとする南町奉行所、定町回り同心の六人衆は、だれもが頭をひねる難事件、怪事件に挑み、胸がすく名推理で次々に意外な下手人をお縄にしていた。ある日、奉行所近くで女の小指をくわえているブチねこが見つかった。小指の主はすでに死んでいる…。これが同心たちの推測だった。取り調べの結果、その候補はふたり。だが城之介は、今日も鋭い閃きを見せる。凄腕同心が向かった先は、いったいどちらなのか!?推理の達人・島田一男の傑作で、「BSフジ時代劇名作選」「時代劇専門チャンネル」にて映像化された人気シリーズ『江戸の旋風』の原作。好評作十話を収録した、第二弾!
著者等紹介
島田一男[シマダカズオ]
1907年、京都府生まれ。満州日報社にて新聞記者を務めた後、1947年、雑誌「宝石」の短編懸賞入選作『殺人演出』で作家デビュー。1951年、『社会部記者』で探偵作家クラブ賞を受賞。以後、本格推理、探偵作品が好評を博す。痛快な捕物を描く時代小説の著作も多い。1971年、日本推理作家協会理事長に就任。1996年、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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