内容説明
平々凡々な大石直也はやっと入学した医大で、自分の学籍番号が呪われているとの噂を知り、ショックを受ける。なんでも毎年この番号になった者は五月病にかかり、留年や退学になってしまうというのだ。絶対にそんな結果になりたくない直也は同じ新入生の桐生君の力を借りて解決しようとする。桐生君は新入生代表になったほどの優秀な頭を持っていたが、几帳面で潔癖性、ちょっと面倒な性格の変わり者で、直也は振り回されてしまうが…!?
著者等紹介
亜坂たかみ[アサカタカミ]
大阪府出身。元コピーライター。別名義で、恋愛小説や舞台脚本なども執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はつばあば
44
偉大な?医大生3人がちょっとしたきっかけから事件?を解決に導く。勉強の合間にミステリー。なんてゆとりのある秀才の集まりかと思っていたらやっぱり秀才ばかりでなく凡人もいてちょっと安心。医学生でこれだけ観察できれば大したもの!。まぁ医者の卵がお金と女に目尻を下げているのは現実社会だけでもう十分と、たった数人の医者モドキに医者の沽券を揺るがせられるのは酷い話。医者・教師・坊主・政治家は人に後ろ指を指されるようなことをしてはならない。2019/09/21
yamakujira
6
一浪して明倫医科大学に入学した直也は、学年一の秀才桐生君と仲良くなり、呪われた学籍番号の謎を解く。それがきっかけで才媛の藤田さんと3人で「MMC」と称する探偵クラブを結成する。で、呪われた学籍番号に続いて、藤田さんの従姉の体調不良、霊安室から消えた遺体、という3編が楽しめる。ミステリとしては最初の謎解きでがっかりしたままのレベルだし、物語の展開までどうにも雑に感じてしまう。ただ、学園ミステリを裏切るような、運転手の処分とか、嫁姑問題とか、殺人事件とか、ブラックなネタがよかった。 (★★☆☆☆)2017/03/17
けい
6
面白かった〜。サクッと読了。シリーズ化してほしいな。128ページにメディカルサイエンスクラブの略でMMCってあるけど違うよね?メディカルサイエンス、ググったら健康維持、病気の予防治療って書いてあった。208ページにメディカルミステリークラブってあるからこっちが正しいよね?2016/01/18
シュナ
5
読むにつれて、ミステリ度は増してるけど、ミステリが好きな人からしたら、物足りなさはあるね。タイトルに“医大生”って書いてあるけど、専門的なのは対してないし、サラッと読めた。う〜ん、やっぱり、ちょっと物足りない(笑)2016/02/19
紅羽
3
医大生の医療系ミステリ。呪われた学籍番号を持つ学生、大石直也が同じく新入生の桐生と共にその真相に迫る。他にも不可解な症状に悩む主婦や、直也の炭酸飲料依存による皮膚湿疹の関係等、様々な症例があり、興味深い内容でした。2022/05/27