内容説明
緊縮財政を実行し、水野忠邦の下で改革が進められる中、幕府の御金蔵を潤すために、老中は意外なものを世に売りに出した。なんと、先代・徳川家斉公お手付きの大奥女中!しかも絶世の美女ながら、ひと夜千両、という突拍子もない対価で、である。だが、忠邦の狙いは当たった。見たこともないような天女を目の前にした大尽たちは、一度は肌を合わせなければ、死ぬに死ねない気になってしまうのだった。妻合わせる男を探す白河修理亮はさらなる獲物を、女を選ぶ瀬浪は次なる中臈をと意気込む中、二人は献残屋という羽振りがいい商人の存在を知る。吉か凶か―。取り込んだはいいが、これが二人の命運を左右する大きな賭けになるのだった。異色の時代官能シリーズ、第二弾!
著者等紹介
如月あづさ[キサラギアズサ]
東京生まれ。時代物を中心に脚本家として、テレビ番組の台本、舞台の作品を数多く手掛ける。日本の古典文化に造詣が深く、近世・近代の「裏」時代考証を専門としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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