内容説明
剣の師匠・宮本武蔵と連れ立って江戸へ向かう道中、悪党に取り囲まれた向坂陣太郎。その窮地を牡丹屋敷の謎の姫・由香里が助けてくれる。これをきっかけに信頼し合い、深い仲となる二人だったが、由香里の正体は、生涯をかけて父の仇の首を一途に狙う魔性の女であった。しかもその相手は徳川家康！陣太郎は、さすがに無謀な計画だと思いながらも、その協力者とすべく大物浪人の前田慶次郎に近づき、家康が催す鷹狩りの機密絵図を受け取ることに成功する。暗殺への絶好の機会を得た陣太郎と由香里―。だがその行く末には、意外な真実が二人を待ち受けていた！波瀾に満ちた悲願の結末は果たして！？時代・歴史小説の大家、佐竹申伍が贈る超痛快！時代小説。
著者等紹介
佐竹申伍［サタケシンゴ］
１９２１年、東京生まれ。大映京都撮影所などで映画の演出に携わった後、作家活動を開始。新聞連載の長編をはじめ、時代・歴史小説を次々に発表する。ＮＨＫ大河ドラマの放映に合わせて、その主人公を描いた作品も多数。映像界出身らしい、生動的な人物描写や波瀾溢れる物語展開が多くの読者を魅了する。２００５年永眠（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
