内容説明
時の権勢による陰謀によって、出生後すぐに大奥を追われた影姫が、十六年の時を経て江戸に舞い戻ってきた。研ぎ澄まされた自身の知恵と、家来たちの忠節を尽くす働きによって、追放企てに加担した仇敵に次々と天罰を下す―。一人また一人と倒れていく中、その矛先はいよいよ、謀略の発端となった老中筆頭水野出羽守と大奥の実力者お美代の方へ向かう。自分の数奇な運命に対して決着をつけ、わが身に一生を捧げてくれた人たちに恩返しがしたい…万感の想いを胸に、影姫は江戸城に向かうのだった。果たして最後の闘いの結末とは?長年の宿願だった帰城、そして父家斉との対面、母お以登の方との“再会”は叶うのか!?
著者等紹介
島田一男[シマダカズオ]
1907年、京都府生まれ。満州日報社にて新聞記者を務めた後、1947年、雑誌「宝石」の短編懸賞入選作『殺人演出』で作家デビュー。1951年、『社会部記者』で探偵作家クラブ賞を受賞。1971年、日本推理作家協会理事長に就任。1996年、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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