内容説明
将軍吉宗の名代となり、隠密の巡見使として世直し旅を続けていた稲生新九郎―。だが上方を目指していた矢先、思いも寄らぬ報せが届く。江戸の新九郎の屋敷が何者かに襲われ、若党と下男が命を落としたという。急ぎ江戸へ戻れ、との将軍下命を受け、一行は東海道を下った。しかもその道中、新九郎は度々、命を狙われることに。果たして今度の襲撃事件の真の狙いとは?やがてその背後に、公儀に対し敵愾心を燃やす尾張藩の政治的野心が絡んでいることを知る。将軍家と御三家筆頭の対立…天下を二分しかねない騒乱を避けようと、ついに新九郎は重大な決意を胸に秘める。一分の真さえ無き邪悪には、天下無双の名刀小龍景光を振り下ろす大好評シリーズ、驚天動地の第三弾!
著者等紹介
山田剛[ヤマダタケシ]
1951年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、在阪民放局に勤務。退職後、時代小説を書き始める。第十七回歴史群像大賞佳作を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。