内容説明
野望説、怨恨説、黒幕説、突発説…本能寺の変の要因については、さまざま取り沙汰され、現在でも新たな説が出てくる度に、世間の関心を集め続けている。果たして何処に真実があるのか!?明智光秀は元々、源氏一族の土岐氏の支流を標榜し、この血脈に矜持を持っていた。よって、足利義昭に近侍し、幕臣となったことは殊の外名誉であった。だが同時に織田家の家臣に招かれたことで運勢の歯車は狂いだす。義昭と信長の対立が激化、義昭が京を追われるのだ。新しき世の構築の可能性を模索しながら苦悩を深める光秀―。そして運命の天正十年六月二日は着実に迫りつつあった!日本史上最大のミステリーとも言われる本能寺の変の真実に迫る意欲作!!
著者等紹介
志木沢郁[シギサワカオル]
早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。学生時代より能(金春流)、狂言(和泉流)、弓道(日置流)などに親しんで今日に至る。主に史伝を中心に数々の傑作を執筆。時代小説も上梓し、注目を浴びている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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