内容説明
昭和17年(1942年)1月5日、シンガポールの英軍守備隊の降伏とほぼ同時に、米国は日本に宣戦布告し、台湾に向けてフィリピンからB17を出撃させた。連合艦隊の空母機動部隊は反撃し、フィリピンの米航空戦力に大打撃を与えた。1月22日、小沢治三郎中将率いる蘭印部隊(旧馬来部隊)は、ジャワ島上陸を目指す陸軍輸送船団を護衛中、敵ABDA(米英蘭豪)艦隊と会敵し、ジャワ沖海戦が始まった。日本軍は同時にフィリピン、ジャワ上陸作戦を敢行し、ビルマでも攻勢に出ていた。米国民の支持率低下を恐れるあまり、ルーズベルト大統領は一発逆転の賭けを狙い、東部ニューギニア、ポートモレスビーの奪回を図る。米軍首脳部には準備不足を危惧する声もあったが、ルーズベルトはこれを強行する。一方、連合艦隊は米軍の動きを察知して、迎撃を決定。ここにサンゴ海を舞台とする、日米両海軍の死闘が始まる!透徹した歴史観と緻密な軍事設定のもとに、鬼才・青木基行が縦横無尽に展開するスーパーリアル・シミュレーション戦記の第二弾。
著者等紹介
青木基行[アオキモトユキ]
1964年7月7日、千葉県生まれ
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