内容説明
サンゴ海に戦艦大和を単艦で出撃させ、空母ヨークタウンを46センチ主砲で大破炎上させた連合艦隊司令長官・山本五十六は、史上初の本格的な航空機vs戦艦の対決だったマレー沖海戦から戦訓を得ようと苦心していた。マレー沖海戦において、戦艦プリンス・オブ・ウェールズとレパルスを轟沈させ、味方の被害は数機の航空機だけという大戦果をあげていたからである。これ以降、航空機が海戦の主役になることが決定的になる。山本長官は、連合艦隊の主力を戦艦から空母へ転換しなければならないと考え、その緒戦がミッドウェイ出撃だった。出撃する正規空母は赤城と加賀、飛龍と蒼龍である。この四隻の空母をどう守るかが大問題だったが、これに答えを出したのが、三川軍一中将だった。三川は、高速で移動する空母は高速で行動できる艦で護衛させれば良いと判断し、ここに高速戦艦金剛、榛名、比叡、霧島からなる空母護衛部隊が創設され、アメリカ海軍が待ちかまえるミッドウェイへ出撃したのだ!戦艦大和もまた長門、陸奥を従えて、太平洋の波涛に特攻を敢行した。
著者等紹介
高桑健[タカクワケン]
東京都出身。1974年中央大学文学部卒業。15年ほど出版社に勤務、フリーエディターとして数種の雑誌編集に携わった後、文筆業に入る
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