内容説明
おてらのコブシのきのえだで、ヒヨドリのおとうさんとおかあさんが、こどもたちにとびかたをおしえていました。「しっかりはねをひろげて、ぱたぱたぱたとうごかして」こえにあわせて、こどもたちは、ぱたぱたぱたぱたぱたぱた。
著者等紹介
松野正子[マツノマサコ]
1935年、愛媛県生まれ。早稲田大学国文科卒業後、コロンビア大学大学院で図書館学を修め、児童図書室での活動をつづけながら、創作・翻訳の仕事に入る
降矢なな[フリヤナナ]
1961年、東京都生まれ。スロヴァキア共和国のブラティスラヴァ美術大学にて石版画を学ぶ
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
11
いくつもの危険を乗り越えて、みんなと同じように飛べるようになったピピの成長が素晴らしいと思います。 ピピを襲おうとした鳥たちや動物たちにも、家族がいることをさりげなく表現しているところも、印象的でした。 どの動物たちも、子どもを思う親の気持ちは同じですね。2017/09/22
mntmt
11
ヒヨドリは、そこらじゅうにいて、ビービー鳴いて、うるさいイメージがありました。こうやって、絵本で見るともっと親しみがわきます。大きな声で鳴いているのも、迷子になった鳥が親を呼んでいるのかもしれないな。2015/09/19
遠い日
10
ヒヨドリって、人のうちのバルコニーにきては甲高い声で鳴き散らし、フンをし、自己顕示欲の強い鳥のような印象でしたが、ピピのような性格の子もいるのがかわいいな。身近にいる鳥なのに、いろいろなこと知らないままだ。2019/11/15
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
やらねばならない時がきっとある。その時に踏み出せるかどうかの勇気を、ピピが教えてくれました。そうやって成長していくんだね。2019/03/24
Midori Matsuoka
7
松野正子さんの作品。こんな可愛らしいお話があったのね~。 他の兄弟のように飛び出す勇気がないヒヨドリのピピでしたが、一人きりになると色々な敵に狙われます。 カラスやネコ、子どもからも逃げるピピ。逃げているうちに家族のいた巣からは遠く離れてしまいます。 自分の居場所に気づいてもらうためにとった行動は、ピピを追いかけた動物たちからヒントを得たもの。 エインワースさんの『こすずめのぼうけん』と併せて紹介したい、小さな鳥の冒険物語。 挿絵は降矢ななさん。『ともだちや』のイメージとはちょっと違うテイスト。2020/03/22