内容説明
わたしね、きょうとあしたのさかいがどうなっているかみるんだあ。きょうはおおみそかで、あしたはおしょうがつでしょ。なんか、すごいんだとおもうよ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
59
雪深い山里に住むみのり。大晦日に、遠くで働いていたお父さんが久しぶりに帰ってきます。おばあちゃんやお母さんは、おせちやお父さんの好物を作ります。でも、なかなかお父さんは帰ってきません……。懐かしい光景。家族で過ごす、雪国の大晦日の夜の静かな雰囲気がとてもいい。お父さんのあぐらの中に座って、うたたねしてしまうみのり。私もやったなぁ。2023/08/25
たーちゃん
23
こちらも本当は年末に読みたかったのですが、このタイミングで。女の子がお父さんの帰りを楽しみに待っている様子がとても可愛かったです。2022/01/17
けんちゃん
18
読友さんのご紹介本。東京で生まれ育った私にとっては、メディアを通してしか知ることの出来ない、地方の年の瀬です。出稼ぎ(という言葉でいいかな?)に出ているお父さんの帰宅をまちわびつつ、新年を迎える準備をする家族の様子がとても温かく、満ち足りた気分になりました。大晦日にお餅を食べたり、家中の神様にお供えをする風習も新鮮に感じます。でも年明けに立ち会いたいという子ども心は、いつでもどこでも一緒。なつかしく感じました。2013/01/22
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
17
出稼ぎにいってるお父さんが帰ってくるお正月。それだけでも嬉しくて仕方ないのに、家族全員で過ごすお正月も楽しみで仕方ないのが伝わってきます。子どもの頃、年が明けたからといって、何も変わらなくて、眠いのに頑張って起きてたのに…、と思ったけれど、みのりちゃんはちゃんと境い目を感じる子どもなんですね。2020/01/25
シナモン
16
図書館にて。山形に住む小さな女の子が過ごした大晦日のお話。大晦日から元旦に移り変わる瞬間を見てみたいというこどもの気持ちが懐かしかった。こどもはこんな風に家族に囲まれて日本の風習を学んでいくんだな。2018/12/29