感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バニラ風味
18
おだやかな春の日。川を渡す舟に乗る人々が和やかな会話をする中、突然、侍が乗船してきました。侍が一番偉い、という時代のこと、侍の機嫌を損ねたら大変。と舟は緊張感に包まれます。やがて、こっくりこっくりした侍を笑う2人の子どもを収めるために、母親が取り出したのは飴玉。でも、一つしかありません。ちょうだい、ちょうだいと声高になる子どもたちに、目を覚ました侍は、無言でで刀を抜きました。ここ、とても緊張感!恐怖と嬉しさが混じった子どもたちと、対照的な侍。話の舞台が舟の上だからこその、紙芝居です。2016/05/04
ヒラP@ehon.gohon
9
両親相手に演じました。 お侍さんの一挙一動に緊張感と安堵感が交互する、春らしい物語です。2019/08/25
紅花
6
新美南吉の作品の紙芝居版。こわいはずのお侍が。あわや刃傷沙汰?と緊張がはしる。そして、意外な展開で緊張の糸が切れた。小学校の国語の教科書に掲載されているらしいけど、そっちの方があ「あめ玉」が美味しそうだった。と娘談。2015/07/30
くろばーちゃん
3
新美南吉の名作の紙芝居。絵は野村たかあきだが、版画ではない。心あたたまる、お侍さんの話だが、年長さんには少し難しいような気がした。今、時代劇をテレビでやっていないせいか、子どもたちは、侍がどれほど庶民におそれられていたか、ということがわかっていない。2つのクラスで演じたのだが、お侍さんの絵を見て「剣持ってる!」という言葉がどちらのクラスの子どもたちからも出た。「刀」という言葉は今の子どもたちには馴染みのないものになっているようだ。2016/09/15