出版社内容情報
「痛みの原因は何か」「痛みはいつ治るのか」
整形外科に通う患者さんが知りたいのは詰まるところ、この2つではないでしょうか。
しかし、整形外科を初めて受診する際に
「ここの先生の治療で痛みは本当に良くなるのだろうか」
「整形外科って湿布を出したり、腰を引っ張ったり、電気を当てるだけでしょ」
そう思う患者さんは多いようです。
本書では、今一つイメージしにくい整形外科での治療に関して、
特に「薬での治療」やその使い方、また「ストレスの軽減」によって痛みがなくなることなどを中心に
著者独自の治療スタイルを一般の読者の方に分かり易くまとめました。
著者の治療法は大きく分けると「薬」「手術」「リハビリ」「ストレスの軽減」
の4つになります。
大事なのは「どの治療(だけ)を行うか」ではなく、
この中から組み合わせて、患者さんに合う治療法を施すことです。
組み合わせがうまくいけば、患者さんの現在の痛みを1/10にも出来ます。
その為にはまず、「きめ細かい問診」を行い、
患者さんに「いつから痛みが発生したか」「どんな痛みか」「何に困っているか」など
掘り下げて聞いていく必要があります。
そうすることで、患者さんのバックグラウンドを知る事が出来、
痛みの本当の原因を知る事が出来ます。
身体の痛みに悩まれている方は、是非本書を読んで頂ければと思います。
【目次】
まえがき
序 章 整形外科が本来できること
第1章 治療は今の痛みの1/10を目指す
第2章 きめ細かい問診で痛みの原因を探る
第3章 きめ細かい処方で症状の変化に合わせる
終 章 整形外科医として心がけていること
あとがき
内容説明
今、「薬」は格段に進化している。生活に「薬」の作用時間を合わせて処方する。「ストレスの軽減」で痛みがよくなることも多い。「手術」が最適の症状もある。きめ細かい問診と治療が痛みの悩みを解消する!
目次
序章 整形外科が本来できること(整形外科は腰・肩・膝(運動器)の痛みやしびれを治す
国民の多くが運動器の痛みに悩んでいる ほか)
第1章 治療は今の痛みの1/10を目指す(痛みのメカニズムを知ると治療も納得できる;痛みは身体の異常を知らせる危険信号 ほか)
第2章 きめ細かい問診で痛みの原因を探る(治療計画を決めるために問診でバックグラウンドを理解する;「いつから?」「どんな痛み?」などは掘り下げて聞く ほか)
第3章 きめ細かい処方で症状の変化に合わせる(薬は患者さんの生活パターンに合わせて処方する;感情・ストレスの関与があれば抗うつ薬や抗不安薬をうまく使う ほか)
終章 整形外科医として心がけていること(病状を患者さんにわかりやすくはっきり伝える;抜けないトンネルはないように終わらない治療もない ほか)
著者等紹介
小室元[コムロハジメ]
医学博士/整形外科医・リウマチ医。小室整形外科医院リハビリリウマチクリニック理事長。京都市出身。1993年に関西医科大学を卒業後、関西医科大学附属病院、星ヶ丘厚生年金病院での研修を経て、1995年に松山赤十字病院リウマチセンターに国内留学してリウマチ治療を学ぶ。1999年にアメリカ・サンディエゴのスクリプス研究所客員研究員として関節軟骨再生研究に従事し、2000年にはストレスによる関節炎増悪の研究で学位を取得する。帰国後、大阪の阪和住吉総合病院で高齢者の転倒骨折予防研究と診療に従事し、2006年には日仏整形外科学会交換留学生としてフランスのリヨンとパリで人工関節手術を学ぶ。その後、関西医科大学附属病院整形外科で人工関節手術、関節リウマチ治療を担当し、2010年より父親の後を継いで小室整形外科医院院長となる。2007年に医療の質・安全学会ベストプラクティス優秀賞を受賞。日本整形外科学会専門医・脊椎脊髄病医、日本リウマチ学会専門医指導医、関西医科大学非常勤講師、東京医科歯科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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