感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rubyring
3
身体とは切り離された脳の世界がますます拡大する中で、身体なしには成り立たない私たちの本来の在り方を取り戻すきっかけとして読みたい身体論の本。言葉について、体の中の自然について、身体感覚についてなど、広く考察できる。古今東西の思想家、哲学者、自然科学者に学び、実践の裏づけを持つ著者に魅力を感じる。2017/05/26
mana
0
脳に偏り身体を蔑ろにしている現代人が、〈氣〉を充実させその身体性を取り戻すための本。哲学や宗教に限定されず、進化生物学や医学的な見地も含めた広い視点から解説されており、正直難解だと感じる部分も多かった。これは知識不足もさることながら、〈行〉を通して体感しなければ真に理解し得ない内容なのだろう。三極構造、そしてそこから導かれる躍動的な生命についての考え方は陰陽五行論をより深く理解する上でも面白い指摘だと感じた。いずれこの本に書かれていることが肚の底から分かるようになりたいものだ。2025/02/24
-
- 和書
- 信天翁の子供たち