越境のアーティスト 富山妙子

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越境のアーティスト 富山妙子

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  • サイズ A5判/ページ数 336p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784774408743
  • NDC分類 723.1
  • Cコード C0071

内容説明

大連とハルビンで育ち、戦後は日本の戦争責任への自覚を契機に、炭鉱での搾取や韓国軍事政権下の光州民衆抗争、「慰安婦」問題をはじめとした作品群を残してきた富山妙子。無垢な魂を呼び出し癒す鎮魂曲としてのアートは、圧政下では連帯の象徴として伝播し、一方では観る者自身の足元を揺るがす問いかけとなった。また、東日本大震災発生後には原発問題にも目を向けるなど、生涯を通し社会的主題と向き合い続けた。油彩・版画・コラージュ・スライド・文筆など多岐にわたる表現方法は、型を拒み、己の信念に従い無主の海を「越境」し続けた人生を体現するかのよう。女性として、植民者の子として、アジアに生まれた一人の画家として、100年を凝視した富山妙子という人物に迫る。

目次

第1章 富山妙子とは(自由と解放を描く―富山妙子の生涯と芸術;対談 なぜ光州を語り、描き続けるのか―光州事件三〇周年の年に(再録) 富山妙子×真鍋祐子)
第2章 画家活動のはじまり(交差するまなざし―富山妙子と森崎和江の歩みをめぐる試論;共振するまなざし・「切れて、繋がる」まなざし―富山妙子と上野英信の絆)
第3章 越境する画家(富山妙子とラテンアメリカ―植民地主義批判の深化と「火種」としての芸術;富山妙子が立ち続けた場所―原風景を描き直す)
第4章 越境する作品世界(越境する作品、共振する感覚―富山妙子とトランスナショナルな連帯;『帰らぬ少女 タイからきた少女の物語』再考;ポストインペリアルの海を漂流する―九・一一、そして三・一一へ)
第5章 アートの現場からみる富山妙子の世界(対談 日韓アートの交流と市民、文化―パブリックアートからの視点と提言(抜粋) 富山妙子×小林宏道
美術家、富山妙子の一九九〇年代以降の軌跡と展開
海を越えて響く記憶―富山妙子と韓国、そして「記憶の海へ」展
富山妙子という「バタフライ・エフェクト」―あとがきに代えて)

著者等紹介

真鍋祐子[マナベユウコ]
筑波大学大学院博士課程社会科学研究科修了、博士(社会学)。東京大学東洋文化研究所教授。専攻は東アジア地域研究、社会学。韓国でのシャーマニズム研究をきっかけに、韓国民主化運動をめぐる歴史的動態を「死者」の視点から捉える研究に取り組んできた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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