出版社内容情報
本書は、神聖視されてきた孔子の実像を資料に基づいて明らかにし、アプリオリに存在する経典として神格化されてきた『論語』の成立過程を学問的方法論を以て究明した初めての書である。
本書は幅広い読者を対象としている。漢文や英文に自信がない人でも理解できるように、注解や説明を多く加えた。また巻末には引用した古典文献や論語注釈書の概要を分かりやすくまとめた「古典文献解題」、「論語注釈書解題」を掲載した。本書は日本社会の基盤哲学である儒教思想の祖師孔子の実像と論語成立事情を専門外の人々が会得できることを目指した。本書は専門書の新ジャンルを切り開いた画期的な論文集である。
内容説明
本書は幅広い読者を対象としている。漢文や英文に自信がない人でも理解できるように、注解や説明を多く加えた。また巻末には引用した古典文献や論語注釈書の概要を分かりやすくまとめた「古典文献解題」、「論語注釈書解題」を掲載した。本書は日本社会の基盤哲学である儒教思想の祖師孔子の実像と論語成立事情を専門外の人々が会得できることを目指した。本書は専門書の新ジャンルを切り開いた画期的な論文集である。
目次
第一部 孔子の思想と生活―最晩年の孔子に焦点を当てた一考察―(はじめに;顔淵逝去迄の孔子の人生;孔子にとって顔淵とは誰だったのか?;顔淵の死が孔子を滅ぼした理由;最晩年の孔子の思想と生活;結語)
第二部 『論語』編纂の編集者たちの動機面から考えた『論語』成立過程の一考察(書名の意味;論語は誰によって何時成立した;直門弟子編纂についての疑問;編者の動機は何か;性善説と性悪説 ほか)
著者等紹介
森川亨[モリカワトオル]
1954年、静岡県生まれ。25年間県立高校の教員勤務の後、自費留学で、米国、カリフォルニア・インスティテュート・オブ・インテグラル・スタディズ大学(C.I.I.S.)博士課程修了。哲学及び宗教学博士。現在は日本で著作に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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